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『解体屋ゲン』 #77 パソコンなんて怖くない!?

この回は、英語どころかカタカナ外来語はすべて苦手な江戸っ子のロクさんがパソコンを学ぼうと悪戦苦闘する話です。今ならスマホにしてたかも知れませんね。

(リンク先で無料で読めます)

ゲンの会社は先進的

今だってこんな会社なかなかないですよね


でもヒデには下心があって…

パソコン教室の先生が美人

パソコン教室にはロクさんも参加していた


ロクさんパソコンを学ぶのにはある目的があって…というのが今回のストーリーです。続きと結果は本文を読んでいただければと思います(雑な紹介)。


ここからは余談です。

この頃、妻のお腹に双子がいることが判明、ここから我が家の生活は激変します。例えば普通の家庭で子どもができたら、できるだけ歩きなさい、とか重いものは持たないように、葉酸を摂りましょう、みたいなアドバイスを受けますよね。我が家はまるで違いました。

それはウチの双子が一卵性だったことに起因します。双子にはざっくり分けると一卵性と二卵性があって、二卵性の場合は胎盤が2つ、胎胞も2つ、簡単に言えばきちんと部屋が別れた状態ですが、一卵性の場合にはワンルームに二人が無理矢理同居している状態で(ものすごい雑な説明ですが)、下手するとへその緒が絡まったり(死に直結)、母親の胎盤からの栄養が均等に行き渡らず、どっちか片方に偏ったりする双胎間輸血症候群(これもかなり危ない)、等の様々なリスクを背負います。

そのために国立成育医療センターを紹介してもらい(ここは様々なリスクを背負った子どもたちが高度先進医療を受けられる)、少しでも動かず、無理をせず、とにかく子どもが生まれるまでじっとしていることになりました。前回の流産がトラウマとなり、私も妻もとにかく無事に子どもが生まれることだけに専心しました。

となると、私が家事全般を受け持つことになります。妻も私も両親が割合高齢、かつ離れた場所に住んでいるので当てにできません。洗濯をし、買い物をし、料理をし、掃除をし、病院へ送り迎えをし、原作を書く……2005年から2010年くらいまでは、読書も映画もスポーツ観戦もなにもかもがすっぽりと抜け落ちてます。

でも作品にそんなギリギリの状況を反映させてはいけない。なぜなら読者には一切関係ないことだからです。今でもこれを書くのに躊躇します。そんなの読者に伝えるべきじゃないかな、とも。

でも、noteは特にクリエイターに特化したメディアだし、いわゆる創作活動の裏にはそれぞれの生活があり、大抵の人はなんらかの苦労を背負っているというのを知っておくのはとても大事だと思います。

災難(?)はいつ誰の身に降りかかるか分かりません。交通事故、病気、転職、結婚や離婚、普通に生きていくのは案外難しいものです。そうなった時に何を切り捨て、何を守るべきかを決断しなければなりません。もっと言えばお金を貯めておかないと人生が危うくなります。上記の色々な困難に直面した時、お金に余裕があると立て直せることは多いです。逆に金がないと一気に詰みます。

その時にいくら必要なのはケース・バイ・ケースなのでなんとも言えませんが、たとえ10万円でも貯金があるのとないのとでは大違いです。あるいは医療保険に入ってるかどうかが人生を分けるかも知れません。最低限の備えはしておきましょう。

今回の話、今読み返しても当時何を考えていたのかが思い出せません。人間、本当にピンチになると(恐らく自分を守るために)脳が指令を出して辛い記憶は消去され、なかったことになるのだと、半ば本気でそう思います。

がんばって生きましょう。 <続く>




まだの人はぜひ目を通しておいていただければと思います。


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