そばにいることの詩

明かりもつけずに窓辺で本を読むきみの、ぼくなんて必要ないみたいな瞳の輝きを、永遠におぼえていたかった、おぼえているということはあいしているということで、愛は振り解けないから、滴のように滴り続ける。

離れる、と、離ればなれになる、どちらかを選ばなけれはならないとしたら、僕のこころをきみが選んでほしい、明日も雨が降るみたい、後悔しないと誓ってみたかった、どこにも行けないのはきみの愛が部屋に散らばっているから。

最初の一歩ですべてが変わる、そう思っていたからぼくはきみの側をすり抜けてしまった、声は聞こえなくても存在を感じることはできるよ、いまでもきみは、歌っていますか。

春に星が見えないのはきみのせい、ぼくなんか側にいられないくらいきみはひかっていて、だからこそ人類は愛していると伝え合うのだろう、離れられないぼくを照らす、柔和で鮮烈なのぞみ、欲望、甘い香り。

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