【日本一ChatGPT講座】-09-「AIが何言ってるのかわかんない! ~ 何回だって質問していいんです!」
上田:この前、すごく暑い日があったでしょ?
やまなし:あぁ、ありましたね。天気予報でも「フェーン現象で暑くなりますよ」って言ってました。
上田:そうそう、その「フェーン現象」。フェーン現象って何?
小林:上田さん、フェーン現象も知らないの? とっても暑くなるのよ。
小林:それくらいは知ってるよ。でも、それくらいしか知らない。小林さん、わかってる?
小林:それは、その…空気がふぇーんってなって。……コレはChatGPTくんの出番ね。
やまなし:じゃあ、ChatGPTくんに質問してみましょう。
上田:ワタシ、全然わからないから、小学生向けのEテレみたいな感じで教えて。
やまなし:了解しました。
『フェーン現象って何? 小学生向けのEテレみたいな感じで、わかりやすく教えて』
ChatGPT:
フェーン現象とは、風が山を越えるときに起こる、ちょっと不思議な天気の変化のことなんだよ。
想像してみて…
風が山にぶつかると、山を越えるために上に上がっていくよね。
その時、空気は冷たくなって、雲ができて雨や雪が降ります。これで空気は水分をたくさん失うんだ。
そして、風が山の頂上を越えて下りてくるとき、逆に暖かくなります。
なぜかというと、下りるときには空気が圧縮されるからなんだよ。
この時、空気は乾いていて、地面に向かって暖かく乾燥した風が吹くから、山の向こう側では、空が晴れていてとても暖かくなります。
小林:う~ん…わかったような、わかんないような…
上田:そもそも、なんで"空気が圧縮されると暖かくなる"の?
やまなし:ちょうどいい機会ですので、今日はこのコトを題材にしていきましょう。
ChatGPTの回答の中で、「ちょっと意味がわからないな」、「もうちょっと詳しく聞きたいな」と思う時ってありますよね?
上田:あるある。「やさしく教えて」、「中学生でもわかるように教えて」って言っても、難しい単語が出てくる時がある。
小林:イマドキの中学生はエラいからね~。
やまなし:今回みたいに「なぜそうなるのか?」といった“あいだの説明”が抜けてしまうことも多いんです。
そんな時は、ぜひ「その◯◯って何?」って、重ねて質問をしてみて下さい。
上田:そんな風に質問してもいいんだ。
小林:なんとなく、AIに質問していいのは、最初の1回だけなんだと思ってたわ……。
やまなし:いえいえ。むしろ“重ねて質問”したり、“指示をする”ことで、生成AIは本当のチカラを発揮するんです。
じゃあ、先ほど上田さんがつぶやいた「なんで空気が圧縮されると暖かくなるの?」って質問を重ねてしてみましょう。
ChatGPT:暖かくなる(=温度が上がる)っていうのは、「分子同士がぶつかり合うことで起きる」んだ。
想像してみて。
たくさんの小さなボールを大きな箱に入れて、その箱を小さくする(圧縮する)ことができるとします。
箱を小さくすると、ボールは互いにぶつかりやすくなるよね。
ボールがぶつかるたびに、振動(エネルギー)が生まれると想像してみてください。
この振動が多くなると、箱の中が「暖かく」なるように感じるのです。
これが、空気が圧縮されると暖かくなる理由です。
箱(空気)を小さくする(圧縮する)と、空気の分子がたくさんぶつかり合うようになるから、暖かくなるんだね。
上田:おー、わかりやすくなった!
小林:ぎゅーってするから、中の分子がぶつかりやすくなって、熱が生まれやすくなるわけね。
上田:でも、なんで山を越えると空気が圧縮されるんだろ?
小林:…そうね。そのまま ずるずるーって降りてくるんじゃないのかな?
やまなし:それも“重ねて質問”してみましょう。
「なぜ山を越えると空気が圧縮されるの?」
ChatGPT:想像してみてください。
あなたがとても大きなふうせんを持っていて、山を越えようとしています。
山の上の方では、空気が薄く、ふうせんは大きく膨らんでいます。
山を下りるとき、ふうせんはだんだんと空気が濃くなるところに入っていきます。
空気が濃くなると、ふうせんの中の空気を押し込むようになります。
このとき、ふうせんの中の空気が押し込まれる(圧縮される)から、ふうせんの中が少し暖かくなるんだよ。
これと同じように、山を越えて下りてくる空気も、地面に近づくにつれて「押し込まれる」から、温度が上がるんだよ
このようにして、山の向こう側では、普通よりもずっと暖かい日があるんです。
これが、フェーン現象と呼ばれる不思議な現象の理由です。面白いでしょう?
上田:はー、なるほどねぇ。山の上の方は空気が薄いって言うもんね。
小林:富士山の上だと空気が薄いから、ポテチの袋がパンパンにふくらむって聞いたことある。
やまなし:気圧の"低い"山頂から、気圧の"高い"地表に降りてくるから、空気がギュッと圧縮されて、暖かくなるわけですね。
小林:先生、知ってた?
やまなし:いやぁ、暖かくなる”仕組み”まで知らなかったです。
上田:ほら、難しいハナシなんだよ。
やまなし:でも、理系の方には「当たり前のコト」なんでしょうね。ChatGPTくんも説明を省くくらい。
小林:“理系”なんて、アタシには縁のない言葉だったわ…。
やまなし:ChatGPTくんは、私たちが「何をわかっていて、何がわからないのか?」を知りません。
だから、“重ねて質問”することで、それを理解してもらうのが大事なんです。
小林:人間相手だと、「この人、そんなコトも知らないの?!」って思われそうで恥ずかしいけど、ChatGPTくん相手なら恥ずかしくないね。
上田:年を取ると特にね~。
でも、わからないコトは「それ、わかりません」って、正直に伝えればいいんだね。
小林:“正直じいさん”は、だいたい最後にトクをするもんね。
【やまなし先生の解説】
ChatGPTくんは、膨大なデータを取り込んでいますが、『あなたが何をわかっているか?』までは知りません。
だから、時として「あなたが理解していないコト」も回答に含んでしまうことがあるんです……。
そんな時は、正直に「それって何?どういうこと?」と聞き返していきましょう。
ChatGPTは「そうか、この説明では難しいのだな」と理解して、より噛みくだいた回答を考えてくれるはず。
人間相手だと、「この人、何も知らないな…」って思われそうなコトでも、何度、質問してもOK。
ChatGPTくんなら、100回聞いてもやさしく答えてくれます!
【今日のまとめ】
◆ AIの“回答”の中で、わからない言葉や、理解できないコトがあったら、“重ねて質問”するのが大事
◆ ChatGPTは、何度、質問を繰り返してもイヤな顔をしない
私たち「ことのは塾」は、実際にみなさんのところにお伺いして『生成AIとうまく付き合うための勉強会』の講師をさせていただいております。
呼んで下さっているのは、全国各地の会社やお店、また市役所や生涯学習センターなど。
企業からは『"仕事"に生成AIを使うには?』というテーマを、
市役所などからは『"普段の生活"をAIで豊かにしたい』というテーマをいただきました。
どちらも場面でも、生成AIはとても頼りになります!
でも……”最初の一歩”でつまづいてしまうと、「生成AIって…意外と使えないね」と思われてしまうかも知れません……。
「AIを使って、何をしたらいいの?」
「“検索”と何が違うの??」
「そもそも、使う意味ある?」
そんな“声”をたくさん聞いてきました。
……でも、私たちの「生成AI講座」を受けてくれた方は、
『そういうコトに使えばいいんだね!』
『"検索"とは全然違うんだね。これは“目からウロコ”だわ』
『こんなのが一般の人にも使えるなんて、使わなきゃ損だね』
と変わっていきました。
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「社員一人ひとりがAIを使えるようにして、良い仕事を笑顔でしてほしい」
「市民の皆さんが、AIを使ってウェルビーイングを実現してほしい」
私たちも同じ“想い”で勉強会を担当させていただいております!
興味のある方は、ぜひ私たちのホームページもご覧になってみて下さい!
【「ことのは塾」公式ホームページ】
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