【日本一ChatGPT講座】-06-「理解度スケール(2) ~ 何がわかる人はレベルいくつ?」
【前回のあらすじ】
生成AI(ChatGPT)は、あなたの知識レベルに合わせた話をしたいと思っています。でも、それがわからないと「真ん中くらいの普通の話」をしがち…。
自分に合った話をしてもらいたい時は、あなたの知識レベル・経験レベルをChatGPTに知ってもらうには『理解度スケール』を使うのがポイント!
今回、小林さんはその『理解度スケール』を娘さんの勉強をみるのに使いたいそうですよ。
小林:『理解度スケール』って、「こういうことをわかっている人はレベルいくつ」って“例”を出してくれるから、自分が「どれくらいわかっているのか?」がわかりやすいですね。
やまなし:個別指導塾の先生も、この『理解度スケール』を使って、生徒さんと話をするそうですよ。
上田:「その子がどれくらいわかってるか?」がわからないと、教えることも難しいですもんね。
小林:ウチの娘、最近、算数が難しくなってきたみたいで、よく宿題を見てあげてるんですが、「どこがわかんないの?」って聞いても、「わかんないトコがわかんない!」ってカンシャク起こします(苦笑)
やまなし:まさにそんな時ですね。1から5の「理解度スケール」を見せてあげれば、「ここはわかる。ここからわからない」って娘さんの“理解度”を知ることができますね。
小林:なるほどねぇ。確かに「わかんないコトがわかんない!」って私も言ってたわ(笑)
やまなし:たとえば、こんな感じでChatGPTに聞いてみましょう。
「分数の計算のコツ」を教えてください。
私の知識レベルを「1から5のスケール例」を出して測ってから解説をお願いします
ChatGPT:分数の計算のコツを理解するためには、まずあなたの数学に関する知識レベルを確認させてください。以下のスケール例を参考に、あなたのレベルを教えていただけますか?
初心者:基本的な数の足し算、引き算ができるが、分数の計算には不慣れ。
基礎知識あり:分数の足し算、引き算ができるが、掛け算や割り算に自信がない。
中級者:分数の四則演算ができるが、複雑な分数の計算(例:異分母の足し算や引き算)に不安がある。
上級者: ……(後略)
あなたのレベルを教えていただければ、それに合わせた分数の計算のコツをご紹介します。
小林:う~ん、どうなんだろう…。初心者の中の“中の上”くらい…?
上田:そもそも、言ってる言葉がちょっと難しいね。小学生には「四則演算」ってわからないかも。
やまなし:ぴったり当てはまるレベルが無かったら、「スケールをもっと細かくする」ことも出来ますよ。
それに「小学生でもわかる表現にして」と加えることで、お子さんにもわかる表現にしてくれるでしょう。
やってみますね。
『「1から8のスケール例」にすると、どうなりますか? 小学生にもわかるような表現でお願いします』
ChatGPT:より細かい段階に分けたスケールの一例です。
1.完全な初心者: 分数とは何か、分子と分母の意味もわからない。
2.初歩的理解: 分数の意味は理解しているけれど、分数の足し算・引き算ができない。
3.基本的計算能力: 分数の足し算や引き算はできるけど、かけ算や割り算が苦手。
……(後略)
小林:あ、これだと「3番」がウチの娘です。足し算・引き算はできるけど、かけ算からこんがらがっちゃうみたい。
上田:スケールってのは、“幅”を色々、変えられるんだね。
やまなし:そうですね。スケール幅を細かくすると、“例”がより細かく、具体的になるので、「自分はココだ」とわかりやすくなりますね。
でも、あんまり数が多すぎると逆に混乱してしまうかも知れないので、5つくらいから始めてみるといいかと思います。
小林:上田さん、わたしたちが「ChatGPTをどれくらいわかっているか?」もスケールで測ってもらう?
上田:ボクは“永遠の0”でいいよ。
【やまなし先生の解説】
さすがのChatGPTくんでも、『あなたが何を、どのくらいわかっているのか?』というデータまでは持っていません。
そのデータをChatGPTに知らせるのに便利なのが、この「理解度スケール」です。
この“ものさし”は、幅を自由に変えることができます。
通常は「5つ」くらいがちょうどいいと思いますが、「初心者・中級者・上級者の3つ」にして、ぱっと決めるのもいいでしょう。
逆に「9つ」くらいの細かい区分けにして、自分にピッタリの答えを求めるのもいいでしょう。
区分けの“数”は途中で変えることもできます。
また、「各区分けを小学生でもわかるような言葉で説明して」と加えれば、もっとやさしい表現で各レベルを説明してくれるでしょう。
ChatGPTくんは知識レベルが広すぎるため、ともするとカンタンすぎたり、難しすぎる回答を返してきます。
あなたに合った回答をしてもらうため、「ワタシはこのあたりにいますよ!」とChatGPTに伝えていきましょう!
【今日のまとめ】
・ スケールの“幅”は自由自在!~ 自分が当てはまる項目が無かったら、スケールの幅を細かく(1~5の数字を大きく)してみましょう。
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