指先で挟んで、少し力を入れたらパキッと音を立てそうな。
本当に蠟でできているような艶やかさ。

朝方に降った冷たい雨を弾いて、甘い香りをそっと風に乗せる。

この頃は昼間に見るばかりだけど、香りを辿ってぼんやりした灯りの元咲いている姿を見つけた仕事帰りのあの頃を懐かしく思い出す。
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