浮遊感と2月の日々
ここ数日、ふわふわしていた。
意識がここにあるような、どこかを彷徨っているような。
幼い頃から年に1回だとか2回。
今も同じような頻度で、ある。
昨日までと見える世界は何一つ変わっていないのに、違う世界に彷徨い込んだような不思議な感覚。
並行世界というのがあるのなら、こんな感じなんだろうか、と思う。
どんよりとした雲の厚い日に、特にそれを強く感じる。
さらに、今回はそれとはまた別で、数日前から様々なことに腹立たしさを感じていた。
今日、頭の中で「これが腹立たしいのだ」と思っていたことを声に出して言ってみた。
しかし、どの言葉も全くしっくりこなかった。
内側にあったであろうことを言葉にしているのに、声に出した途端に嘘っぽく聞こえる。
声に出した途端に違う世界に移動するような不思議な感じなのだ。
あんなに腹立たしく感じていた自分はどこにいったのだろう、というくらいの分離感。
右を見たら、これでもか!というくらいのしあわせ感を溢れさせている知人のSNS投稿。
左を見たら、もう生きるのは辛すぎるという知人のSNS投稿。
どちらとも繋がっているわたしだが、これは同じ世界線に存在していることなのか。
どうしても理解しきれない。
あまりに違いすぎて、どちらも捉えきれなくて、そのことに腹立たしさなのかもうわからないくらいの苛立ちを覚える。
そうして今日もまたふわふわとしている。
そんなわたしをつなぎ止めているのは、この光と風と、書いているという事実だ。
あと少ししたらこの浮遊感はなくなるとわかっている。
それまでもう少しふわふわしているのだろう。
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