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MBO(目標管理)に隠された偏見のコレクション

ドラッカーが提唱したMBO (Management By Objectives and Selfe-Control)という目標管理の手法ですが、今ではもう古いとか、実際にはうまくいかないという声を聞くことがあります。
個人的にはとても好きな考え方ですが、一方でそのような声や実態として機能していない現場を私自身も目の当たりにしてきました。
改めて、偏見のコレクションの視点を持って見てみると、ドラッカーが著した「マネジメント」の中に人間に関する「偏見」を見つけることができました。
「自己目標管理(MBO)は 、人間というものが責任 、貢献 、自己実現を欲する存在であると前提する 。」
やはり私もこの偏見を採用したいと思います。
そして、この偏見を採用していない人や組織がMBOを形だけ導入しても、なるほどうまくいかないのも納得できます。
また組織の習熟度の段階や仕事のタイプによって合う合わないということもあると思います。
何かの方法論が有効かどうかは、短期的、短絡的なものの見方ではなく、人に対してどのような前提を持っているのか?(偏見)、段階やタイプとマッチしているのか?などを確認したいものです。

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