とある平行世界の日常(市長視点)〜すどえぼ?〜 2022.12.11

ストリーマーグラセフ というGTA5RP企画配信内キャラ、須藤冬馬×深沢えぼしの二次創作SSです。
※市長視点です

⚠️注意⚠️
・完全に人物の心情は捏造です
・全て忠実に描写しておりません
・配信者ご本人は全く関係ありません
・自己責任で読んでください
・稚拙な文書な点はご容赦願います

🙇お願い🙇
本作でストリーマーグラセフに興味を持たれた方は配信の方も見にいって頂けたら幸いです。



まだ夜も明けず、ようやく東の空から太陽が地平線から見え始める頃。街の住人はどこにあるかも知らないサーバールームの一角にて。
ただキーボードの打鍵の音だけが響くような静寂の中、それを破るかのように声が聞こえてくる。
「これとこれはここで、、、あれも調整良しと。人の手配も、、、問題はなしと」独り言ちる男が一人。
その男の側に寄って行く影が一つ。よくみるとその手元には大量の紙束を持っているようだ。恐らく報告資料をまとめたものなのであろう。
その影の主が、礼儀正しく話しかけている。
「市長、例の件ですが・・・」と発しつつ、その人の性格なのであろうか。綺麗に整理された資料を手渡してきた。
「この件か ふむふむ、、、よし大丈夫そうだな。いつも遅くまですまないね」
「いえいえ、それをいうなら市長の方こそ・・・」
どこか慌しげにしながらも、確実にタスクをこなしていく。

時間は過ぎ流石に疲れも溜まってきたのであろうか。軽い溜め息と共に市長補佐から提案があった。
「ちょうどあそこの卓にコーヒーがあるようですので、そろそろ休憩でも取りませんか?」
その言葉に私もこれ幸いと席を離れ、コーヒーを手にして一口飲む。疲れと共に溜め息をと言葉も併せて吐き出した。
「ふぅ…このコーヒーうまいな。これは、、、スドバのやつか。あそこの連中はよく朝までいる事が多いがまだ店にいるのか?少し見てみるか」
そういうや別の部屋に歩いて行く市長。そこには街のあちこちの映像が映った画面が所狭しと置かれていた。
その中の一つに目を止め眺めてみる。そこにはいつもとは違い、いつもみる2人とは別に映っている人達がいる事に気づく。どうやらなにかを話しているようだ。

[ カフェ スドバ 朝方付近の映像 ]
入口から勢いよく入ってくる一人の男がいた。
「うん?篠崎か。どしたの〜」
いつものように、気さくに明るい口調で話し掛けている店長。
「やほー。今日は街中で懐かしいやつに会ったからさ~。連れてきた。」
特に一緒に連れ立ってきたわけではないようだ。しばし考えた後頭を傾げながら「懐かしい奴?誰だ?」と尋ねていた。
いつもの定位置に座る彼女も訝しみながらも入口の方をみやると、丁度ドアが開いて入ってくる人影が一つ見えた。彼は入ってくるなり落ち着いた声で一言放つ姿が見て取れた。
「お久しぶりデス。みなさん元気にしてマシたか?」
その声にどこか懐かしさを覚えたのであろう、ただただ驚きに目を見開いてしまっているようだった。
「えっ?えっ?まさかお前なのか!?」
床を蹴るようにして椅子を立ち上がり近づいていく彼女。
「本当におまえなのか?誰かの空似とか変装とかじゃないよな!?」
「はい。過去にあなたをご主人様と慕っていたものデスよ。」
彼は大切な人を見守るような眼差しで、優しく親しげな声音で語りかけていた。
それを聞いた彼女はぽつりと漏らす。
「そうか!そうか・・・」
緊張に張り詰めていた様子から、優しく包み込むような表情へと変わっていた。そして探り探り期待を込めて聞いてみているようだ。
「わんわ〜ん?そういえば母親の方は落ち着いたのか?前みたいにこの街で過ごせるのか?」
質問された彼は、寂しそうな笑みを浮かべながら答える。
「いえ。幸い峠を越えはしました。ですがやはり寄る年並み〜というやつデス。ですので長くは離れられないためその為この街には、1日だけの滞在になりマスね」
その答えを聞いて顔を曇らせた彼女は「そう、、、か」とただ一言だけ漏らした後今しがたまでの表情が嘘だったのでは?と思わせるような笑顔になり別の話題へと移っていた。

その後は駐車場で馬鹿話をしていたあの頃に戻ったかのようにみなで話しに華を咲かせているようだった。
あの頃、、、彼らは少しでもこの街をよくしたい!ただそれだけを願い・考え・悩んでいたものだ。だがそれを苦労とは微塵も感じてはいなかったのではないだろうか。いつも最後には彼らには笑みが溢れていたのだから。そんな思い出に引きずられ感覚が時間を超えていたのかもしれない。

そうして話しているとぽつりと漏らす言葉が聞こえた。
「そういえば街は大きく変化しました。あの後からあなた達の関係はどうかわりましたか?婚約をしたデス?既に結婚してるとかデス?」

そう聞かれた彼女は顔どころか全身を羞恥に染め上げ、ただただ首を振り続け必死に答えていた。
「冬馬とはあれから付き合うようにはなった!でも婚約とか結婚とかそんなことは“まだ“ないから!」
そういいながら彼に近づきながら必死に弁明していた。耳朶まで熱くしながらも口元が緩んでどこか嬉しそうにもみえはしたが。

画面越しにそれらをみていたら思わず溜め息と共に言葉を紡いでいた。
「本当にあそこは、熟年夫婦みたいな雰囲気なのになかなか発展しないなものだな、、、ちょっといってくるか」
いつものように口の端を笑ませながら、何かを期待しているかのよう準備をしていると
「もうほどほどでお願いしますよ。」と弱めに釘を刺す補佐の言があった。
「ああわかっている。では、、、いってくるよ」
いつものようにあっという間にカフェへと跳躍する。

彼女達の背後に飛び出すやいなや開口一番「なんか楽しそうな話をしていたようだね。ところで君達はいつ結婚するんだい?もう婚約しているだろう?」と話し掛ける。さらに茶化すかのような声もあがっていた。
「そうだぞ?お前たちはお砂糖製造工場なんだからな。はやくもっとラブラブしてもっと供給をしろよ!どうせなら早く結婚しろ!」

それを聞いた須藤は、顔を熟れ過ぎたトマト色にしつつもどうにか笑ってごまかそうとしているように見えた。
対して深沢は、恥ずかしさが限界を超えたのか床に壊れたおもちゃのように突っ伏しつつ舌打ちせんばかりになげいているようだった。
「なんで婚約してることになってるんだ!結婚なんて“まだ"に決まってるだろ!」
併せて吐息のような可愛らしい囁きも聞こえてきた。
「いずれはするかもだけど、、、」

そんな倒れ伏している彼女の頭付近で軽快に踊りつつ一声問いかけてみる。
「まったく困ったものだ。もう少し周りの期待がどれほどなのか少しは自覚をしているのかね」
踊りを目の当たりした彼女は、弱々しく吐き出していた。
「市長は私が嫌いなんだ。きっとそうに違いない」
その様を視界に収めると微笑が口角に浮かびそうになってしまった為、風のようにその場から飛び立つことにした。

サーバールームの一角に戻ってこれたようだ。移動する前と同じ場所で補佐は相も変わらず仕事をしてるようだった。
彼に謝罪の意味を込めて軽く頭を下げた後に話し掛ける。
「申し訳ないが例の件を前倒しにしようかと思う。あの教会関係やつだが、、、進捗はどうなっているかね?あれができることにより、恋に身を焦がしたもの達やそれを温かく見守っている人達にも色々と面白いものを提供できるのではないかと考えているのだが」
「相変わらず唐突ですね、、、まぁいつものことですしね構いませんよ。あの件に関しましては、、、」
そう話しながら彼らは作業に意識を集中していくのだった。
今日も市長達は、住人によりよいものを提供するため人知れず辣腕を奮うのである。


🐧感謝🐶
あの街の色々な方の物語をみる機会を下さった市長様ありがとうございます。また過ごしやすい環境の整備にもご尽力している市長及び補佐の方々には感謝申し上げます。本当にいつもお疲れ様です。



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