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深夜⑤

深夜3時。

さっきまで降ってた雨はどうやら止んだみたい。

この時間通りを歩く人はいなくて、聞こえてくるのは遠くを走る車の音のみ。

暗闇に包まれた大須の町で唯一明かりを灯すのは、ここSipkaだけだ。

静まりかえったその店内に鳴り響くのは、キーボードを叩くカチャカチャという音。

そう。ことり隊長が右手の人差し指一本で繰り出す高速タイピングの音である。

「早く帰るぅ〜。店の床じゃなくて、帰ってお布団で寝るぅ〜!」

目にもとまらぬ速さで指をキーボードに叩きつける。その数なんと1秒間に200万回。

指とキーの間に摩擦熱が生じ、炎が燃えあがる!

このメールが終わればあとは梱包作業のみ!

ことり隊長の高速段ボール組み立ては、そのあまりの速さゆえ、炎を生じるのである。

梱包が終わったら、あとはデータの入力作業だけや!

。。。ことり隊長の夜はまだ終わらない。

今月中には、この「深夜」シリーズもVol.20くらいまでいきそうな勢いである。。。





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