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昔の人はいいこと言うよね

「人の振り見て我が振り直せ」とはよく言ったもので、過去に自分がしていたのと同じことを誰かがしているのを見て、
「サムいな!!」
と気づかされることがあります。

私の経験でいうと、原作モノのヒットドラマについて、
「私はずっと以前に、あの作品のドラマ化を提案したことがある。そのときは選定されなかったけれど、やっぱりいい企画だったのだ! 私は見る目があったのだ!」
と人にアピールするのはサムい、ということを「人の振り」見て気づきました。

親しい人が相手の愚痴ならともかく、例えばSNSに書いちゃったりするのは非常にサムい。
「もしも、あのとき企画が通っていたら……」という話をしたところで、意味などないのです。
実際にヒットさせた人たちは「企画を通す」ということ以外にも数多のハードルをこえて、見る人を魅了する作品を作り上げているわけで、自分がもっと早いタイミングで企画を通していたとしても、同じように魅力的な作品になっていたという保証など、どこにもありません。

「自分の方が先に提案していた」とアピールしてしまう人は、「当たりの宝くじを持っていたのに、誰かに捨てられた」みたいな気持ちなんだと思うんですが、そもそも「当たりだった」という考えが幻想なんですよね。
選定されていたとしても、スタッフもキャストも放送のタイミングも何もかも、「実際にヒットした作品」とは違ったものになっていたわけで、それでも当たっていたのかどうかなんて、誰にも分からない。
さらに言えば、はるか以前の企画提案のことで四の五の言っている暇があったら、先のことを考えた方が合理的。

……ということに、「人の振り」がきっかけで気づくことができました。

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#エッセイ #コラム #日記
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Twitterアカウント @chiezo2222


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あんやと~!(地元の金沢弁で「ありがとう!」)
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中川千英子(脚本家)

脚本家。石川県金沢市出身/清泉女子大学文学部卒。芦沢俊郎シナリオ研究塾にて作劇を学ぶ。【主な作品】映画「きょうのキラ君」、ドラマ「ホテルコンシェルジュ」 、NHK朝ドラノベライズ「マッサン」「べっぴんさん」。2019年以降、映画「10万分の1」公開!新作落語も書いています。

コメント2件

先のことを考えた方が合理的!

す、素晴らしいドグ。
それ、気づけないことだと思いますドグ〜!
山田スイッチさん
正直、理不尽なことも多い世界なので「自分は実力がないのではなく、不遇なのだ!」と言いたくなる気持ちも十分理解はできるんですけどね。実際、私も過去には同じことをしてたわけですし……。でもやっぱり合理的じゃない。合理的じゃないのは、私の好みじゃないドグ!
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