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ご質問にお答えします!『共同執筆の相手を探す方法は?』

脚本家志望の方から、こちらのご質問をいただきました。

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ご質問ありがとうございます!
脚本を学んでいく上で「自己満足を減らし、悪い点を指摘し合う」「アイデアを出し合う」「お互い励まし合う」といったことを希望されているのであれば、(共作をしなくとも)シナリオスクールに入るのが確実な方法ではないかと思います。
スクールごとに指導方法の違いはあるでしょうが、一般に、生徒間でお互いの作品に対する意見を言い合う場は設けられていると思いますし、その際には、アイデアの提案も頻繁に行われているだろうと思います。
スクール選びに関しては、こちらの投稿で回答をしていますので、よろしければ参考になさってください。

もしスクール”以外”の脚本家志望者が集う場を希望されるようでしたら、残念ながら私は、お答えできるほどの情報を持っていません。
ただ、ネット検索してみたところ、こちらのようなオンラインサロンもあるようですし、質問者さんがSNSのアカウントをお持ちであれば、同じように脚本を学んでいる人たちに呼びかけて、コミュニティを立ち上げるという方法もあるかと思います。

ともあれ、脚本を学んでいる人たちと出会うことまでは難しくないはずです。
ただ、そのコミュニティのなかで共作の相手を見つけるのには、時間がかかるかもしれません。
共作をするとなれば、書きたい作品のジャンル、嗜好、執筆スピード等、さまざまな条件が合う相手とでなければ難しいからです。
私がかつて通っていたシナリオ教室にも、共同執筆をし、共作OKのコンクールに応募していた人たちがいましたが、そういうケースは非常に珍しかったです。
お互いにとってプラスになる、良いパートナーが見つかるまでには、ある程度時間を要すると思っておいた方が良いように思います。

もう一点付け加えるならば、質問者さんの作品に対する「シナリオを書いていない人」からのコメントも、大切なフィードバックのひとつと捉えた方が良いと思います。
あくまで私の推測ですが、質問者さんが「玉虫色のコメントや、作品の一部分に対する意見しか返ってこない」と感じるのは、読んだ人の感想から、期待したほどの手ごたえが感じられないからではないでしょうか。
脚本は小説と違って「読むのにも技術が必要」と言われており、「書いたことのない人」「読み慣れていない人」からは、原稿の直しに直接活かせるようなコメントはなかなか返ってこないだろうと思います。
ですが、「読み手を自分の作品に引きこむことができたかどうか?」は、脚本を書いていない人からの反応からでも推し量れるはずです。
引きこむことができなかったとしたら、それはなぜなのか?
どのように直すことで、より多くの人を自分の作品に引きこめるのか?
指摘をしてもらうことでそれらを把握していくことも、もちろん大切ですが、自己分析をし、試行錯誤を繰り返していくことも、重要だと私は思います。


これからもお互いがんばりましょう!

ご質問のある方はこちらからどうぞ。
※シナリオコンクールの規定、審査基準に関してはお答えできませんので、その点はご了承ください。


脚本、小説の有料オンラインコンサルも行っていますので、よろしければ。


これまでに脚本家志望のみなさんからいただいたご質問への回答は、こちらのマガジンにまとめてあります。

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#脚本 #シナリオ #エンタメ #質問 #マシュマロ
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