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ご質問にお答えします!『シナリオスクール選びのポイントは?』

脚本家志望の方から、こちらのご質問をいただきました。

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ご質問ありがとうございます!
秋からシナリオスクールに通われるとのこと。
「プロの小説家のなかでデビュー前に小説の書き方を学ぶスクールに通った人」と、「プロの脚本家のなかでデビュー前にシナリオスクールに通った人」の割合を比べると、後者の方がずっと多いはずです。
脚本は、センス、感性のみで書くことはおそらく不可能で、ロジック、テクニックの重要度が高いため、この差が生まれるのだと思います。

シナリオスクールではプロの脚本家が講師を務めることも多いですが、私は今年の7月に一度、シナリオ作家協会の講座で単発講師をしたことがあるだけなので、残念ながら「大手のスクール3校の違い」といったことはお伝えできません。
そこで今回のご質問には、自分が生徒の側だった頃の経験を基にお答えします。

スクール選びのポイントは、主に以下の2つだと私は思います。

ポイント1)スクール、講師ごとの指導方法の違い
ポイント2)教室内の雰囲気

それぞれ具体的にご説明していきます。

ポイント1)スクール、講師ごとの指導方法の違い

スクールごとに指導方針に違いはあると思いますし、同じスクール内でも講師ごとの差はあるはずです。
体験入学ができるスクールもあるようなので、それらに参加してご自分にあったスクールを……と言いたいところですが、「これから本格的に脚本を書いてみようと思っている」という質問者さんにとっては、複数のスクールの指導内容を比較して、自分に合っているかどうかを判断するのは、なかなか難しいのではないかと思います。

スクールごと、講師ごとの違いは、「流派の違い」のようなものだと私は考えています。
例えば、質問者さんが剣術を学ぼうとしているのだとしましょう。
近藤勇が四代目宗家を務めたという「天然理心流」の道場に通うのか、あるいは、坂本龍馬が学んだという「北辰一刀流」の道場に通うのかによって、受ける指導の内容は違うでしょう。
ですが、「まずは素振りから」という段階の門下生が試しに両方の道場に行ってみても、それぞれの流派の奥義の違いをつかみ取り、どちらが自分に適しているかを正しく見極めることは難しいはずです。

また、どちらの流派の道場であっても「剣の道を究めようとする者のための場」であることは同じです。
いずれにしても、「まずは基本から学びましょう」ということになるでしょうし、どちらに通ったとしても、何らかの学びは必ずあるはずです。
基本的な部分を習得した上で改めて、同じスクールに通い続けるのか、学ぶ場を変えるのかを判断するということもできます。
私自身も、あるスクールに一定期間通った後、別の教室に入り直しました。

ですので、私個人の意見としては、「ポイント1)スクール、講師ごとの指導方法の違い」については、まず「何となく自分に合っている気がする」といった、”感覚”で判断して構わないように思います。

ポイント2)教室内の雰囲気

こちらのポイントの方が、通う前の段階で自分に合うかどうかを見極めやすいだろうと思います。
上記の通り、私は二つの教室に通ったことがあり、それぞれ教室の雰囲気は大きく違っていました。
どちらも講師からの講評を聴くだけでなく、生徒間でもお互いの原稿に対する意見を言い合う場があったのですが、一方は原則として「お互いの良い点を見つけて褒め合いましょう」という雰囲気、もう一方は「忌憚のない意見を言い合って切磋琢磨しよう」という空気でした。

私は「後者の雰囲気のなかで学びたい」という思いが強かったため教室を変えましたが、当然どちらが良い、悪いというものではありません。
ただ、この点において「自分に合わない方」を選ぶと、通うのがつらくなる可能性が高いとは思います。
ですので、こちらのポイントについては、体験入学をしてよく見極める、入学前の説明会で質問してみる等の対応を取ることをお勧めします。


まとめ

繰り返しになりますが、どのスクールに通っても何らかの学びはあります。
そして、どのスクールに通っても「何を、どれだけ習得できるか」は、”スクール外”の時間をどう過ごすか(=原稿執筆の時間を捻出し、書き続けているかどうか)によって大きく変わってきます。
ぜひそれを心に留めておいていただきたいと思います。


……ということで参考になりましたでしょうか?
またご質問がありましたら、どうぞお気軽に。
これからもお互いがんばりましょう!
尚、これまでに脚本家志望のみなさんからいただいたご質問への回答は、こちらのマガジンにまとめてあります。

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#脚本 #シナリオ #エンタメ #質問 #マシュマロ
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脚本家。石川県金沢市出身/清泉女子大学文学部卒。芦沢俊郎シナリオ研究塾にて作劇を学ぶ。【主な作品】映画「きょうのキラ君」、ドラマ「ホテルコンシェルジュ」 、NHK朝ドラノベライズ「マッサン」「べっぴんさん」。2019年以降、映画「10万分の1」公開!新作落語も書いています。
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