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コットクラブ vol.59

どうやらぷるるはバーゲンをしているお店の中では飛べるらしい。

バーゲンはみんな大好きだけどわざわざ違う世界からくるほどなのか...?

と考えていると、ぷるるがキラキラした目で何かを見つめている。

近づくと、何色のシールが何割引かがわかりやすいように、シールと割引率が書かれている表を見ていた。

あの表が目的だったの...!?!?人によってそれぞれ好きなものや興奮するものは違うんだなと思った。

あまりにも表を見つめるぷるるが可愛かったので、わたしはぷるるを置いて100円ショップに行った。

100円ショップで材料を揃えてぷるるにあの表を作ってあげた。

バーゲンのお店に戻り、ぷるるを見つけてあの表を渡した。

するとぷるるはキラキラした目で表を見つめ、わたしに
「ありがとう!!夢見たいだ!」
と言いながらこの表をバクバク食べた。

わたしは驚いた。

「美味しいなあ〜!お前は最高の料理人だ!!」

とぷるるが言ったが、わたしは食べたことに驚いて固まっていたので聞こえなかった。

すると、

「おーい!無視は1番したらいけないと言ったではないか!!」

とぷるるが怒りだし、わたしに飛び蹴りをした。

少しかゆかった。

「最高の料理人だと言ってるんだ!」とまたぷるるが言ったので

「ありがとう」とだけ返した。

そろそろ帰らないとパパとママが心配するらしいので近くのコンビニでちくわを買った。

しかしぷるるは来た時より太ってしまったのでちくわの穴のサイズでは前に進めなかった。

ぷるるは冷や汗をかきながら引きつった顔でこっちを見つめてきた。

その顔が面白くて笑いそうだったが我慢した。

一か八かでバウムクーヘンを買いに行った。

穴が空いていたらなんでもいいという訳ではないんだろうなと思いながら、バウムクーヘンの穴にぷるるを置くとぷるるは消えていった。


わたしはいつでもぷるるを迎えれるように、帰り道にちくわを買い、家であの表を黙々と作った。

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