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リサ・ラーソン展に行って思う事 人生80年を支えられますか?

最近日本でも人気のあるリサ・ラーソンさんの展示会に行って来ました。
実をいうと、リサ・ラーソンさんのことは良く知らなかった。彼女の作品を知ったのは、宝島社さんのムック本でしたし。

リサ・ラーソンさんは陶芸家で、現在80代。展示されていた作品の多くは、彼女が若い事に作ったもので、私達が普段よく見る猫の絵はグラフィックデザイナーの娘さんが作ったもののようです。
作品は、アートとプロダクトの中間くらいにあって、それがとてもいい。丸い形の多い動物作品は、日本人向けだなとも思いました。中には、アートに寄っている物もあって、長い人生の中で迷う事も多々あったのだろうなと推測します。

また、陶芸で賞を取った後、独立して会社を興しているので、自営業者です。人形を自分で作って自分で売るということをしていた訳ですね。
これがその会社です。http://lisalarsonsweden.com/

日本にも公式ページがありますよ。http://lisalarson.jp/

殆どの芸術家は、食べる事ができません。また死後に人気が出る人が殆どです。生きている間に、食べる事ができるようにするにはどうすればいいのか、noteを使っている人の多くが悩んでいるのだと思います。

彼女の作品がいいものであるのは、もちろん大事ですが、日本においてこれだけ人気が出たのは、やはり宝島社さんの力が強いのだと思います。
魅力的なものを、より魅力的にできる会社であるからこそこの人気を得る事が出来たのだと思いますね。
本であるならば、全国展開出来る部数を確保出来る資金力、そしてデザイン力、企画力、営業力、そういうものがないと、ダメだって事です。それは、分で長い間製品を作り、売る事を手がけて来た、Keramik Studion Gustavsberg社、ラーソン家自身が良く分かっている事なんだろうなと思いました。
特に、リサ・ラーソンはアーティストです。アーティストの本を売るのですから、デザイン力がなくては話になりません。それにどんな商品でも、デザイン力が必要なのは言うまでもない事です。
デザインとは、表面の色や形だけじゃないという事も、心に留めておきたいですね。いい物ができたら売れるのかというと、必ずしもそうじゃないことも。

それにしても、お土産多いし、好きだよね、日本人。展示会で売っているグッズの中には、もちろん日本の会社が作った物もありました。
この値段を高いと思うか、安いと思うか…。買っている人は結構いましたよ。
私は上の段の箱型猫人形がいいなっと、思いました。

ここまで読んでくれてありがとう。