ドイツのVariete観覧と感想

この夏、ベルリンに行ってきた際に、Varietéに行ってきた。

●Varietéとは?

バリエテは普通名詞。訳すとショーレストラン/バー?のようなものだろうか。ステージがあって小劇場のような場所だけど、椅子と机がレストランのように配置されていて、実際に軽食や飲み物をいただきながらショーを見ることができる場所。

メインはレストランなのか、ショーなのかというと、(食べ物のメニューが置いてあってウェイターが居てレストランな雰囲気はあるものの)バリエテのアイデンティティーはやっぱりショー。

なぜバリエテについて記事を書いているかというと、これは一つの貴重な文化だからだ。現在日本ではサーカス系のパフォーマンスが見られる場所は、大道芸・サーカス・イベント・キャバレーが主であり、他の選択肢はほぼ無い。しかしドイツではバリエテという選択肢がある。しかもどうやらバリエテのようなものが多く存在するのはドイツくらいらしい。

※詳しくはジャグラーの天平さんがブログにも書いてます。http://ameblo.jp/tempei-blog/entry-11577482063.html

今回の旅で訪れたのは、ドイツの首都ベルリンにあるバリエテの中でも比較的有名なChamaleon Variete(カメレオンバリエテ)。

ひとつのバリエテの感想でしかないが、初めての経験なので、シェアしたい。

以下、箇条書きで気づいたことを。

・ラスベガスのようなド派手な劇場・クラブを想定していたら、意外にひっそりとした佇まい。観光地にあるが、探さないと気づかないかも。普通のアパート(バリエテ専用でない)に入っていって、2階が入口。

・フロアの広さは小劇場とか映画館くらいで、二階席とかは無いし、客席も段々になっているわけでもない。ステージは割に広めで、JJFCSより気持ち小さいかなくらい。薄暗い照明と内装は、大人カップルの行く豪華なレストランのような雰囲気。

・客はみんなお酒と軽食を頼んでいた。

・カメレオンバリエテは1つのショーパッケージを半年続けて、次のショーに代えるらしい。他のバリエテはソロ数分の演技のオムニバスをMC付きで回してくスタイルらしい。(ベルリンではWinter GardenにあるVarieteとか。)

・チケットは一番高くて47ユーロ(6500円)。でも47ユーロの席が一番多い。

・一人なら当日にチケット購入可能だが、ほとんど埋まってる。2人以上は当日は厳しいとのこと。

・平日で7~8割の客入りでした。

・客層は家族連れ、カップル、夫婦、年配グループ。家族連れ以外は年齢層高め。

・始まる直前と合間休憩時に幕の後ろで練習する音がすげー聞こえてるけど、出演するパフォーマー的には安心かつ効率良いなと思う。

・ショーは1時間半程度だった。


以下、今回見たFLIPというショーについて。

・ケベックから来たカンパニー、FLIP FABRIQUEのショー。

・ディアボロはマニア技も入ってて、一番最初の演目にはもったいないくらい良かった。

・チームバウンスはボイスパーカッション込みのコメディー調で技術的にはあまり見所はなかった。
しかし、ストラップがメインの人がバウンス演目の片割れで出てるのはすごい。

・男性メンバーは専門関わらず全員アクロバットの演目に出演してた。

・ヨーヨーの演目あり。1Aと5Aの簡単そうな技のみだったが、サーカスでやるのが驚き。

・特筆すべきはアーティストのマルチ能力っぷりと、最初から最後までアクロバットしまくりの体力。