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来週の読書リスト

誰かに勧めてもらった本を読むのって、わくわくする。それが知らない誰かだったとしても。あるいは、知らない誰かだからこそびっくり箱を開けるような未知への興味がくすぐられるのかもしれないな。


①『じゃむパンの日』

赤染 晶子 著

図書館に行ったら、「私のおすすめの一冊」という手作りの冊子が平積みされていた。去年もやってたやつだ、と思ってもらって帰った。図書館利用者が応募したおすすめ本をまとめている冊子。読書の秋に合わせて開催しているのだろうけれど、今年は出産の時期と被ったので気づかなかった。

 FMラジオで紹介され、手にとりました。京都在住の作家の方の初エッセイです。「くすくすっ」ではなく「げらげら」と笑ってしまう場面が何度もありました。京都=古都=観光地ではない、地元の日常のくらしを感じました。その後、赤染さんの作品をさがし、2010年に芥川賞を受賞した『乙女の密告』も同様、電車の中で笑いを堪えるのに必死になりました。
 2017年、40代前半で亡くなっているため、新作が読めないことは、とても残念です。

「私のおすすめの一冊」

赤染晶子という作家をわたしは知らずにきたのだけれど、「げらげら」笑える本はぜひとも読みたい。わたしもこの匿名の誰かと同じように、『じゃむパンの日』から入ってほかの作品も読み漁る未来が見えてきた。楽しみである。

②『母親になって後悔してる』

オルナ・ドーナト 著 / 鹿田昌美 訳

こちらも、同じ冊子から。

 「誰の母でもない自分になりたい――」。著者が学術誌にこのテーマをとりあげた際、SNSで大炎上したという。しかし、そうした批判に「母になった後悔を黙らせた結果は?」と投げかける。多方面から女性の生きづらさを研究した本書は、タブーに対してあえて疑問を投げかけることに学問の意義があることを痛感させてくれる。

「私のおすすめの一冊」

タイトルが目に飛び込んできたとき、母になった今敢えて読んでみたいと思った。図書館のマイページから予約をしたら19人待ちだった。大人気すぎる。
そして表紙を見て、「あっ」と思った。これ、見たことがあるぞ。『82年生まれ、キム・ジヨン』と雰囲気が似ているのは、寄せたのかな?
目にはしていたけれど手にとらなかったのは、なぜだろう。読んだ本、読まなかった本からそのときの自分のアンテナがどこに向いているかがよくわかる。

19人待ちなので、たぶん来週は読めない(手元に届かない)と思うけど、忘れないうちに書いておくことにした。


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