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接客は好き。でもその先を越えた仕事がしたい。

いままで飲食店、アパレル、エステティシャンの仕事をしてきたが、「やりがい」を感じたことが一度もない。代わりの人間はいくらでもいるからだ。接客は好きだが、独自のサービスで人を笑顔にできる仕事がしたかった。

エステティシャンの仕事をしていたときの話。20代前半のある男の子の施術をしているとき、いまの仕事の悩みを打ち明けてくれた。「お客様を困らせてしまうことが多くて、上司に怒られてばかりなんです…。」といった内容だった。

その日彼とは初対面で、第一印象は「おとなしそうで、のほほんとしている人」。優しそうな性格ではあるが、時折それが相手を不安にさせてしまう要素なのかもしれないと感じた。でも話をしていてもっとも感じたのは、気持ちが落ち着いて和むことだった。

その雰囲気を出すことは僕にはできないし、彼にしかできない強みだと思った。きっと彼はいま自信が持てていないだけだから、「もっと自信を持ったらいいと思うよ!それだけで人はぜったい付いてくるから!!」とアドバイスした。


すると、数カ月ぶりにご来店があったとき、こんなことを言ってくれた。

「高橋さんに言われたひと言で、県内で成約率1位を取りました!」

僕は彼にそのまま感じたことをアドバイスした覚えはあったが、何を言ったかは正直ぜんぜん覚えてなかった。でも、”エステティシャンとして”ではなく”一人の人間”として誰かの背中を押せたことは、心がじんわりとして温かった。自分にとっての「やりがい」とは、こういう瞬間に感じられるんだと気付くことができた。

自分のなかで”独立したい”という気持ちはずっとあったが、一歩前に進めない自分がいた。しかし自分の使命に気付いてからは迷いがなくなった。

楽な道を選択してもう後悔したくない。あの日感じた温もりを忘れず、好きなことを仕事にするためにとことん自分と葛藤して、人の心を動かせるアドバイザーになってみせたいと思う。

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