不可解! 大津市役所移転最有力地のテニスコートはなぜいま改修されるのか?

 老朽化し、地震で倒壊の恐れがある大津市庁舎について、市は移転建て替えを行うとしています。その候補地として市が最有力とするのは、現庁舎前の皇子山総合運動公園の多目的運動広場です。客観的にみても、他の候補地より一番の適地であることは理解できるところです。

 しかし、その多目的運動広場に隣接するテニスコートで、改修工事がいま行われています。移転建て替えがいつ実施されるのかは未定ですが、市の資料(下図)にあるように、このテニスコートはその敷地となってしまうはずです。おそらく数年のうちに新庁舎の工事が始まるであろうに、なぜいま改修なのか。

 この理由として、2025年に滋賀県で開催される国民体育大会が考えられます。しかしテニスの会場は大石緑地スポーツ村がすでに決まっています。皇子山総合運動公園では陸上競技場が使用されますが、テニスコートは関係ないのです。

 現庁舎の老朽化は著しく、移転話は10月に基本構想が決定し、一気に具体化します。なのに最有力地で「無駄」な工事が行われている。この必要性について、大津市は丁寧な説明を行う必要があるように思います。

赤の破線左上にテニスコート
(大津市HP庁舎整備基本構想から)