「夏の大三角形」ーNICO Touches the Walls

個人的に夏に聴きたい圧倒的な曲は、ベボベのsenkou_hanabi、フジファブリックの若者の全て、そんでNICO Touches the Wallsの「夏の大三角形」。

たぶん辿れば他にもたくさんあるんだろうけど、パッと思い付くのはここら辺。
そんなかでも、夏の大三角形は、夏とか関係なく個人的にはすっっごく好きな曲のひとつ。

軽快なテンポで終始進む曲なんですが、その構成が最高過ぎて、メロ~サビで盛り上がっていく感じとか、大サビの突き抜ける感じとか、もう曲として最強すぎると思ってます。

Aメロ1~Bメロ1
「言葉にできない願いに目を背けたことが何度あっただろう~」から始まる主人公のある種のもがき。ここでは音も薄く、軽快なリズムが続くだけです。

Aメロ2
「もし神がいるのならこの声よ届け」ともがきは続くのですが、曲にギターの小刻みな音が小さくも入りこんでいき、Aメロ1から少しだけ気持ちが上回ってきます。

Bメロ2
「目の前にヴィーナスが居ても気づかないんだって、君は笑った」
と、ヒロインが突如現れます。自分に蓋をしているようなAメロの歌詞と音から、ギターもジャカジャーン、と開放的になってきて、「君」が現れて、サビに向けてギター、ドラム、ベースともに盛り上がっていきます。

サビ
メロの部分ではどこか閉塞感のあった音が、Bメロの後半で急浮上してきてーーー例えるとしたら深海をさ迷ってたところで小さな光を見つけて、そこに向かって一直線、水面に飛び出した先には青空と太陽、みたいなーーー
「三秒間君に見惚れて」
「今世界を壊して」
と、一気に開ける視界。音だけでもう広がる青空。爽やか。イントロ~サビまでのこの構成が最高に気持ちよい曲で、こんな完成度高い曲なかなかないなって思ってます。

2番に入ると、歌詞も曲も1番のメロより高揚しているのがわかります。もう止まらないこの曲調と気持ちに、サビは相変わらずの爽やかさ。青空に向かって笑って叫びたくなるような曲。

大サビの
「三秒間ーーー」
というあたりがもう最高に夏。
最後の最後に
「今時間よ止まれ」
でピタッと余韻になる曲調。

何度聞いてもほんとにワクワクする曲で、気づくと口ずさんでます。夏に絶対聴きたい、暑い日に青空の下で汗をかきながら聴きたい、筆頭の曲です。

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