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つま恋ロマンスポルノの追憶

先日2011年の幕張ロマンスポルノについて、mixiの日記を加筆修正しながらまとめました。今回はもうひとつだけmixiに残っていたポルノ関連のライブ、『つま恋ロマンスポルノ'11~ポルノ丸~』について書き起こしたいと思います。

この年は東日本大震災が3月11日にあった年でした。僕はというと大学3年生となり、8月にはロックインジャパンフェスティバルに3日間友達と参戦。いろんな意味で激動の1年でしたが、この1年は確実に今の僕にとって欠かせないものになっていると思います。

栃木県から静岡県のつま恋までの旅。前日は山梨大学に通う友人の家に泊めてもらい、当日は横浜まで出て後輩の家で一泊。3日間の長旅でした。つま恋でも栃木から参加した仲間とたくさん会うことができて、ライブっていうのは不思議なものだなぁとつくづく思います。

ライブには1日目、9月10日に参戦。ライブ以外にも飲食とかオブジェとかあって楽しませてもらいました。
今回のライブはポルノには珍しいエリア制のスタンディング(指定席なし)後ろのエリアには確かシートとかで見れるエリアもあったと思います。こういうのいいなぁ。またやって欲しい。
僕はBブロックで入場。最前の右と左のブロックがAとBでして、僕はその中でも前から4列目くらいと、めちゃくちゃ近くに位置取ることができました。

入場してからも結構長い時間が経過していたような気がします。ポルノには珍しい晴天!(笑)照りつける太陽と容赦ない暑さで、汗もダラダラ。熱中症になる人もいたようでした。

そして始まるポルノ丸。左右のスクリーンに映し出される2人と、語られる言葉。音楽。

『大空越えて行くぞポルノ丸。みんなを乗せてさぁ出港だ。ヘイヘイ、ヘイヘイ、ヘーイヘイヘイヘイ。ヘイヘイ、ヘイヘイ、ヘーイヘイヘイヘイ。ここは掛川つま恋。みんな楽しんでちょうだい』

この音楽、何気に好きなんですよね。手拍子とワクワクするリズム、掛け声。

とりあえずセットリストから先に載せておきます。

●つま恋ロマンスポルノ'11~ポルノ丸~●
1-君は100%
2-NaNaNaサマーガール
3-Sheep~song of teenage love soldier~
4-狼
5-ヒトリノ夜
6-空想科学少年
7-ヴィンテージ
8-EXIT
9-ROLL
10-マイモデル
11-グッバイサマー
12-元素L
13-黄昏ロマンス
14-メリッサ
15-beforeCentury~Century Lovers
16-ワンモアタイム
17-DON'T CALL ME CRAZY
18-A NEW DAY
19-Please say yes,yes,yes
20-ハネウマライダー
21-ミュージックアワー
22-アゲハ蝶

UC1-ネガポジ
UC2-ジレンマ
UC3-∠RECIEVER
●つま恋ロマンスポルノ'11~ポルノ丸~●

ポルノ丸のテーマ?の後、始まった1曲目。『君は100%』。この曲、発売当初は「すごい好き!」とはならなかったんですが、このつま恋でリアルに体験してからどんどんのめり込んでいき、今でも大好きな曲です。
2曲目、夏の野外にぴったりな『NaNaNaサマーガール』、3曲目『sheep~song of teenage love soldier』も聞きたい曲だったし、そこから『』(羊→狼って意識したんかな?)『ヒトリノ夜』『空想科学少年』『ヴィンテージ』と7曲畳み掛け!
ここまでの選曲と勢いエグくないですか?熱量がどんどん高まっていくのは、強力なシングルがあることはもちろん、sheepや空想科学少年などのファン心をくすぐるような選曲があったからこそだと思います。そこでずっしりとヴィンテージに繋いでくるあたりもさすが!

そしてライブで初めて聞く『EXIT』。そして『ROLL』。最初6曲のテンションとはうって変わり、聴き込むためのポルノグラフィティ。改めてその幅の広さには驚かされます。

その後、新曲を2連続で。この後発売される『ワンモアタイム』のカップリングにあたる曲になります。
晴一のギターから一気にぶっぱなされた『マイモデル』。スカのリズムで一曲を通してノリが良くて。つま恋の広い青空で初披露するのに最適な曲で、一気に大好きになってしまいました。
続いて『グッバイサマー』。マイモデルとはまた違う、身体を揺らしたくなるリズム。合いの手やクラップも多くあって、映像やnang-cangにつられて初聞きながら楽しめました。
カップリングらしい2曲なんだけどカップリングの域を超えるクオリティ。(言いたいことわかりますか?笑)このライブが最初から最後までいい意味で息抜きできなかった理由は、間になりがちなこういう部分もこの2曲で飽きさせなかったからじゃないかと思っています。

2人が後方にあるステージに移動、『元素L』と『黄昏ロマンス』。
元素Lは想定外すぎてびっくり。アレンジも良く、黄昏ロマンスと2曲連続でゆったりした時間を楽しめました。急⇒緩⇒急⇒緩、そしてこの次は急と、ほんと飽きないライブですね。笑
そして『メリッサ』!ポルノのお二人だけ後方ステージにいるので、サポメンはメインステージなんですよね。…ということは、森男がメインステージなんです!前(森男)みたらいいのか、後ろ(ポルノ)みたらいいのか。(いや、後ろみろ。笑)

before Centuryで戻りつつ、『Century Lovers』。ここからがまた怒濤の後半戦。ほんと分厚いライブです。
ワンモアタイム』はこのライブの後に発売されるシングルになるのですが、ポルノグラフィティの決意と、意思が、会場を包み込んで一体になった。すごい熱量の高い曲になりました。

DON'T CALL ME CRAZY
A NEW DAY
Please say yes,yes,yes
ハネウマライダー
ミュージックアワー
この並び、すごくないですか?しかもこの前に、メリッサ⇒Century Lovers⇒ワンモアタイム、と続いてるんですよ。ただでさえ暑い空間だったのが、さらに熱くなる。ポルノグラフィティのお二人もサポメンさんもテンション高いが異常に高い。
昭仁さんはクレーン車?ですげー高いとこから水まくし、晴一さんは水風船投げるし、ミュージック・アワーに至っては晴一さん踊っててギター弾かんし。笑
本当に楽しい。楽しいに尽きるライブ。

そして本編最後は『アゲハ蝶』。この広いつま恋で、みんなが一体になる大合唱。「やりきった」とはこのことでした。もう満足すぎました。なのに、アンコールであの2曲が演奏されるとは…

ネガポジ』→『ジレンマ』。
ネガポジがきたときに、これで終わりなんか?と思いました。ソロ回しもいつも以上に多かったし、この時期、ジレンマに変えてネガポジをラストにすることが多かったですからね。
それを裏切ってくれたジレンマ。ネガポジに続いてソロ回しがめちゃくちゃ多くて、みんなで楽しんでいるようなライブでした。

ここまで書いていて思いました。今回のライブには、いわゆるダークな部分がないなと。「静」の時間にも目一杯の温かい空間ができあがっていて、元素L、黄昏ロマンスがそれを表していると思います。
それ以外の選曲にも、とにかくテンションの上がる「楽しい」曲が多かった。この時期に嘘か誠か囁かれていた、
Century Lovers ⇒ Please say yes,yes,yes
ジレンマ ⇒ ネガポジ

の世代交代。このライブでは両方が演奏されているんです。とにかくみんなを楽しませたい、そしてポルノグラフィティ・サポメンも全員が楽しんでいる。

こういうライブってたぶんあんまりなくって、もしかしたらそういう線(純粋に「楽しむ」)では一番かもしれません。DVDを持っている方は見返して欲しいです。本当にみんな楽しそう。
『ポルノ丸』に込められたコンセプト。それはこの後最後の曲にも込められている復興への願いももちろんあると思います。ただ、その裏には「楽しい空間を、時間を、気持ちを、自らも楽しむことで届ける」そんなコンセプトもあったんじゃないかな、と振り返って思いました。

最後ポルノグラフィティ2人だけで『∠RECIEVER』。2011年3月11日を経験した僕たちを未来へ運んでくれました。

本当に最高のライブだったと思います。

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