「senkou_hanabi」ーーーBaseBallBear

もう発売から6年も経つんですね。夏がくると絶対に聞きたくなる、というか、夏でなくても聞いてる曲。

senkou_hanabi / BaseBallBear

大好きなバンドで、青春バンドと言われるその最たるがこのsenkou_hanabiだと思っています。いつかのキラキラした感覚を取り戻せるような、取り戻したくなるような一曲で、ほんっっとに大好きな曲。

いきなり歌詞が入ってくるし、その歌詞が
「付箋だらけにしたノートにらむあの子や」
だったので、最初はびっくりしたのですが、延々と続く具体例にようやく理解が追い付くと共に、あの頃の懐かしい感覚がよみがえってきます。
「あの頃」とは、これはもう明確に高校時代。
ひとつひとつの共感性がすごく高くて、具体的にはもう曲を聞いて欲しいです。

Bメロは花火大会と夏祭り。あの頃の夏祭りの日のにおいって、独特だったと思うんですよね。今となってはもう感じることができない感覚なのかもしれないんですが、少しでも思い出させてくれるこの曲。

そしてサビ。「When you see it」で一気に盛り上がる曲調。
「あの時僕らは、瞬きもせずに、眩しさの中にいたんだ」
という歌詞は3回通して変わらず。
「きっときっと忘れられない一瞬のこと」
「ずっとずっと忘れたくない一瞬のこと」
あの頃の僕たちは青春の真っ只中で、本人たちにその自覚があるかどうかわからないけど(僕はたぶんなかった)、今となっては紛れもなく青春だし、その中で見た景色、例えば分かりやすく言うと夏の青空とか、それはその景色だけでなく空気や雰囲気も含めて特別なことだったし、一瞬のことだった。
そんなことを、今さらながら思い出させてくれる歌詞だと思っています。

Cメロ、唯一の女性パート(関根嬢)。ここだけ明確な会話をもった青春が入ってきます。
「光が咲いては消えるその瞬間を、感じたいからーー」
その「瞬間」というのもこの曲を表していると思うし、何と言っても「感じたいからー」でラストサビに向けて盛り上がっていく感覚が最高です。

ラストサビ
「この夏僕らが見つめた光が、いつかの僕らに届きますように」
あの頃の光は、この曲を通して確実に今の僕に届いています。一曲を通して爽やかなバンドサウンドが続く曲調も、それを更に際立たせている気がします。

今28歳。この曲を聞いてこういう感覚になるのは果たして何歳までなのか、今の僕には分からないのですが、きっと、大切なあの一瞬は、ずっと忘れられないものだと信じたいです。

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