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きっかけは浜さんから

 毎度、粗忽でお節介な父が発端、母が代表となって台東区谷中で始めたGALLERY工は、入口を入ると螺旋階段があって上階がギャラリー、地階が常設のアートショップという形で始まりましたが、留守番できない犬ラッキーを連れての自動車通勤は実のところ大変でした。
 そこで家族会議ののち、まぁ7年も経てば、一時は突然テナントが空いて困っていた叔父も大丈夫だろうと、2002年3月に杉並区梅里(新高円寺)へ移転しました。

場所は新高円寺ですが、緑が豊かなスペースです。


 当時のギャラリーは、何かというと宴会となり、赤ちょうちんがぶら下がっているなんて言われたものです。しかし2016年に父の癌が見つかりました。父がこの事態を友人達に言って回ったものですから、たとえ闘病の間も、こういうスペースはあったほうが良いと仲間がサポートをして下さった御礼に「GALLERY 工+with」と改名しましたが、通院というのは何かと時間を取られ、やむなく2017年に一旦スペースを閉じました。

 半ば事業に首を突っ込んでいた娘の私は、母からのオーダーで早朝バイト生活を始め、就労後の空いている時間に、友人達が経営しているギャラリーとの共同主催で、御縁ある作家の会を継続させていきました。

 ひとつのギャラリーにも歴史ありです。

 なーんていう一部始終を、浜さんは観てきているのでした。
 
やっと出てきた編集者でありライターの浜美雪さん。家族だけでストーリーが構成されるところで登場するほど、長い仲なのです。
 赤ちょうちんギャラリーと言われるのは、浜さんや母が創る料理の数々が所以かもしれません。もう本当に色々な人々が、この料理を食べたと思いますし、料理に限らず、色々な物事の仕込みを無償の愛で行う不思議な人です。

鍋奉行のワンシーン。浜さん自筆の鴨しゃぶ指南書。

 話をギャラリーの歴史に戻すと、2019年、父がこれ以上の治療が出来ないという宣告を受けた病院で、まさかの母が倒れて車椅子生活になってしまいました。そりゃもう、この頃から、お気楽だった私さえも否応なしにシッカリとしてきます。病院へ通う道にあった神社で、良い答えを自分で決められますように・・・とお祈りした位です。

 と、この辺りの話を思い出すと、話がもっと長くなってしまうので、割愛し…。

 浜さんですよ。一旦閉じたギャラリーを開いた人は。
 落語会をやろうと。


続く。
お次は「カモニン落語会」です。


今後のギャラリースケジュール

5月10 日(金)
開場 18:00 開演 18:30
カモニン落語会スペシャル 九ノ一の高円寺ツアー
ゲスト:桂九ノ一
木戸2500円(参加自由の打上げあり+1000円)
電話 03-3313-5065 /メールinfo@ga-kou.com(工企画)
世話人: 浜美雪、濱田始 後援:高円寺演芸まつり実行委員会

5 月 15 日 ( 水 )
開場 18:00 開演 18:30
ひつじの古本まつり
柳家花いち、春風亭昇羊(主催)、春風亭昇市
予約 2000 当日 2300
電話 03-3313-5065 /メールinfo@ga-kou.com(工企画)

5月25日(土)~6月1日(土)
11時~19時(最終日は17時終了)
satouの傘とFine Little Dayのポスター展
入場無料、作品を販売いたします。
協力 Triangle &Co.

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