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qutakuta
さよならバレンタイン
すっかり忘れていたけれど、今日はバレンタインだった。
職場ではスラックで事業部内の女性陣限定のチャンネルが用意され、密かに準備が進められていた。お昼休憩の後に各プロジェクト毎に配布してくださいとアナウンスが入る。お世話になっている上司に渡す。無事に任務終了。
終わった。今年のバレンタインはそれだけ。世間のキラキラ感とは別世界のように、私のバレンタインはなんともあっさり終わってしまった。
渡したい人はいる。過去2回は確か渡したはずだ。いや、1回は遅れて渡した誕生日プレゼントだったかもしれない。なんなら去年は遠回しに振られたんだった。
いつ会えるかもわからないし、２度と会わないかもしれないから、もう用意するのもやめてしまった。まず甘いもの食べない人だし、靴下とかパンツとかにしていたけど、もし渡せなかったら持ってても仕方ないし、今年はやめた。本当は見に行ったけど、結局買わなかった。
そもそも去年振られたんだった。
なかったことにして今まで通りにしたけど、遠回しに振られたんだった。
思い出して、なんだかちょっぴり哀しくなった。
そんな思いも思い出も、全部2月14日に詰め込んで、綺麗に包んでリボンもつけて、私は明日へと生きるのだ。
さよならバレンタイン。
サポートとても嬉しいです。凹んだ時や、人の幸せを素直に喜べない”ひねくれ期”に、心を丸くしてくれるようなものにあてさせていただきます。先日、ティラミスと珈琲を頂きました。なんだか少し、心が優しくなれた気がします。