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一つの時代の終わり。進む先に何を描くのか。

早朝から調理場に立ち、タオルを洗い、オーブンを点ける。まな板と包丁を準備する頃にはスイッチがオンに切り替わる。毎日食材に触れ、火を操り、皿の上で自分を表現し続けてきた。13年の歳月は僕を大人にし、そして世の中の多くの人と繋いでくれた。料理があったから、レストランがあったから今僕は生きている。


今日僕はレストランを辞める。自分が意図したわけではなく辞める事になったのだが、これもきっと運命なのだろう。料理人としての生き方や働き方に疑問を感じ、自分なりに発信し行動してきた結果、自分らしく生きる働き方が出来そうだ。第二の人生が始まる。そんな背筋が伸びるようで、でも自分らしく緩く歩けそうな気持ち。ワクワクが止まらない。


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