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紳士淑女。


仕事場のマンションにはファミリーも住んでいて、たまに小学5年生くらいの男子児童と遭遇します。
わたしはこの少年のファンです。
会えないかな~と楽しみにしている部分もあります。
彼は色が黒くて、ちょっぴりふっくらしていて、坊主頭で、絵にかいたような小学生、少年探偵団のリーダー元太くん(名探偵コナンに出演中)みたいなかんじの子です。
そして彼はジェントルマンです。
「どうぞ」って言えるんです。

ゴミ出しに行った朝、初めて彼に遭遇した日。
ゴミ置き場にて一歩先にゴミ袋を置いた彼は、網(カラスよけにゴミ袋の山にかぶせるやつ)をあげたままわたしを待っていてくれて
「どうぞ」
(僕が網を持っていますから、どうぞゴミを捨ててくださいの意)
ゴミ網を持って待っててくれる少年‥!
赤の他人の初対面のおばさんに‥!

彼は狭い階段でかち合ったときも、道を譲ってくれて
「どうぞ」
(お先にどうぞの意)

全速力で自転車を漕いでいく後ろ姿を見送りながら、思いました。
これを紳士と呼ばずなんと呼ぼうか‥‥。

駅前のミスタードーナツで、会計時に小銭をぶちまけたわたしは、レジ前でせっせと10円玉を拾っていました。
レジ前でモタモタしては後ろの人に迷惑だ。
素早く拾い集め(たつもり)スっと立ち上がったら、下からかわいらしい声がしました。
「どうぞ」
お母さんと二人連れの、小学3年生くらいの女子児童が、10円玉を差し出していました。
淑女だ‥!淑女が現れた‥。
そう思ってしまったわたしは思わず
「ありがとうございます」とていねいに言いました。
お母さんはちょっと驚いた顔をしました。
まあ、ありがとうね!とかが一般的な返答でしょう、子供に対してですますで話す大人は少ないので。
でもわたしはありがとうございますと言いたかった。

これは全部本当の話です。作りじゃないのです。
保護者がしっかりしつけをしているんだろうなあという予想はつきます。
にしても美しい態度だ。
「どうぞ」は、紳士淑女の言葉です。
紳士淑女のすごいところは、相手も紳士淑女にしてしまうところです。

また会いたいな~。
淑女なりたいな~。無理かな~。

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