見出し画像

Webデザイナー・葛藤・JavaScriptとの出会い

前回のエントリーでは未経験からweb業界への転職について書かせていただきました。

未経験でも学べばその分だけ力はつくし、居場所が見つかる幸運も引き寄せられる。そんな思いを綴りました。

今回はwebデザイナーとして仕事を始めた初期の頃のことから、エンジニアを目指すきっかけまでを書いていこうと思います。

自分探しの旅の終わり。

webデザイナーとしてキャリアをスタートさせることに成功。アラサーまでこじらせた自分探しの旅(←?)が終わりました。それ以前の社会人人生は軽い黒歴史なので封印して地中深く埋めました。

とにもかくにも、社員数名の小さなweb制作会社に転職。クライアントは地元の中小企業が殆どで、コーポレートサイトなどのデザインを作成し、WordPressで構築するお仕事が中心。勉強の日々の始まりです。

もちろん新人webデザイナーはいろいろと壁にぶつかります。

仕事でデザインする楽しさと辛さ。正解は自分で掴むしかない。

未熟者なのでデザインの引出しが少ない。すぐにネタが尽きてしまいます。なので勉強し、手を動かし、レベルアップを図ります。それ自体はとても楽しいことです。

辛かったのは完成したデザインに対する感想・指摘・批判が適切なものなのか、判定が難しかったことです。

デザインは下手だったのは事実ですが(汗)、デザイン以外でもあらゆる要素が絡みます。コミュニケーション問題、営業サイドの都合、クライアントの立ち位置・情熱、納期と予算。デザインで問題解決できることもあれば、そうでないこともある。正解はこれ!なんてなかなかなないわけです。

理不尽を感じることもありましたが、そこは深い愛で包み込まねばなりません。それらを踏まえて自分の力を出し切り、責任を持ってフィニッシュに持ち込む(納品する)ことが求められます。

当たり前といえばそうなんですが、まぁ最初はそれが大変ですよね。

今持っているスキルだけで、仕事を終わらせることができる。だが、それでいいわけない。

数年立つと、その会社のお仕事をこなすための最低限のスキルが一通り身につきました。自分の中に課題は残ったとしても、ひとまず円滑にサイトを納品することはできるようになっていました。

しかし、まだまだ足りないスキルはたくさんあります。ここからどう自分を鍛えていこうか?そう考え続けるさなか、なにか違和感のようなものものを感じ始めていました。

webデザインはエンジニアリングと深く結びついている。

「なんか昔よりいい感じでいろいろ動くよな、今どきのサイトは。」

当時偶然みつけたこのサイト。インタラクションとデザインがとても大好きでした。

豆苗研究会

懐かしい。リニューアルされることなく今も残っておりました。さすがにちょっと時代を感じるかな。でも、クオリティは一級品だと思う!そしてかわいい!

Flashの終わりが始まっていたそのころ。意味なく無駄に動くデザインは絶滅し、次のステージに移っていました。

今の言葉で言うマイクロインタラクションの萌芽がはじまっていたのです。

参考:マイクロインタラクションを活用してUXを改善する

今はマテリアルデザインなどUI・UXの概念が体系付けられより洗練されていますね。

webデザインに組み込まれた動きには意味がある。どのようなインタラクションが適切なのかを設計して作らなければならない。そしてJavaScriptが書ければ自分で実装できる!

違和感の正体はこれでした。ビジュアルを作るだけでは、適切な設計ができないのです。自分が作りたいデザインにはUI・UXの要素を多分に含むようになっていたのです。

やっとたどりつきました。このとき私がエンジニアリングに興味を持った理由は、よりよいデザインを作るためです。その手段として、自分でスクリプトを書くというアプローチを採用したのです。

***

ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。このあとはプログラミングを学んでいく過程のお話になりますが、長くなりそうなので次回のエントリーで続きを書きたいと思います。

それではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?