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11月30日は3分間電話の日

 1970(昭和45、意外と遅かった? )年のこの日から、東京都心部を皮切りに全国へと公衆電話からの市内通話「3分打ち切りが順次開始されました。
 つまり、市内通話料金が3分で10円になったわけです。
 その理由は、公衆電話での長話を防止するために始められたものでした。
今でも、公衆電話では10円が通話料金の基準となっていますが、通話時間は2分と短くなりました(こうなったのは、公衆電話を維持していくため。待機状態でも電気代がかかり、いたずら等で汚損してる場合は掃除もなされるのです)。ですが、災害時には確実につながる頼もしい味方です。テレホンカードも健在ですが、一時のバラエティーの豊かさは無くなってしまいました。一時は某アイドルの未使用テレホンカードが競売にかけられ高額で落札されたこともあります。

 スマートフォンが一人一台の時代となったのと、スマートフォン市場へ参入しやすくなったため電話料金も様々となりましたし、スマートフォンでの通話時間は充電できる環境が整っている限り通話ができます(料金を月末に支払えれば止められることもない)。
 ガラパゴス携帯が普及し始めた当初は充電専用充電池という発想がなかった為か? 充電用ケーブルを持ち歩くか、乾電池式の充電池を使うしかなかったので通話時間も割と短かったですし、歩きながら通話をすることもありませんでした。
 ですが、スマートフォンの普及により、電話の世界は大きく変わりました。スマートフォンのソフトウェアや周辺機器と利用環境が急速に拡大し、使いう人の意識も変えたように思います。

 ながら通話にブレーキを掛けていたのは、通話料金だったのではないでしょうか? 皆さんは、どう考えますか?
 ガラパゴス携帯や一昔前のスマートフォンの料金プランは1万円以上が当然でした。電話料金を抑えるため、通話内容を頭の中で軽くまとめてから通話を開始しましたが(子供部屋男子や女子、それと、料金を親が払っている学生は別)、今は、電話したいときに電話をする時代になり、料金もある程度は気にしなくてよくなりました。そんな料金プランがある事を見越してか、ながらスマホが増えたような気がします。本人たちは、時間の節約? もしくは、おしゃべりという娯楽を楽しんでいるのか? どうか解りませんが? 私は公共でのマナーが縮小し、“自分勝手がまた一つ大きくなり手を振っている”のではないか? と思えます。
 また、“誰かと繋がっていないと寂しいよね”と言いながらあなたに忍び寄り、換金にする罠にかかっていないかと不安です。まあ、罠でも寂しいよりはましという人がいても仕方がないです。最近では、国際ロマンス詐欺が流行っていますが、3000万円ぐらいの詐欺に引っ掛かっても払えるし、被害弁護団を結成しようと動けるお金が更にあることにビックリです。

 公衆電話の長電話が1970(昭和45)年まで許されていたのは、時代がのんびりしていたこともあるでしょうが、公衆電話の長電話での苦情が電電公社(現在のNTT(日本電信電話株式会社))に蓄積され、市内通話3分10円になったのではないでしょうか?
 それまでは、譲り合いの精神が作用していたのと、公衆電話は公共の財産という意識があったため、長時間の利用者が少なかったのではないでしょか?
 ですが、高度成長期(1960年代から1970年代)と東京の急速な都市化が人の精神を荒ませたのと、焦る気持ちが人々の中に生まれたのではないのではないでしょうか?
 そのためか、バブルの時はテレホンカードの公衆電話が普及し、長電話をする人が多くなりましたが、中には電話を切るのを待ちきれず暴行をはたらく者(まさに“短期は損気”。これで人生を狂わせた人が多くいる)がニュースになったモノです。電話ボックスを蹴る人なんて日常の風景になっていました。
 そのようなことが今はなくなり平和なのかもしれませんが、一度荒んだ日本人の心を取り戻す事は至難の業でしょう。その証拠に某メンタリストの発言は”荒んだ日本人”を代表していると皆様も思うはずですし、今回は彼一人に避難の矢が殺到しましたことで胸をなでおろしている人がいるでしょう。

12月14日に更新します。
引き続き、応援して下さり真にありがとうございます。

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