掌編小説 【師走の八百万の神】

神社はうるさい時期である。

 長寿も喜ばず。職や糧があることにも感謝はしない。

 財が転がり込んでくることばかり願う。 

だが、出雲大社で次の神在月までの人の行く末を決めてある。

 年始に変えて下さいというのは虫のいい話しなのじゃ。 

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