見出し画像

いかなる解釈をしても「童貞」という事実は変わらない カツオ第9回

こんばんは、ワカメさん。

今日はここに書きたくないことを書こうと思うので、キーボードを打つ指が重いです。

いきなりですが、前々回まで書いていた僕がお付き合いしたCさんとの話の続きからはじめましょう。

===========================

付き合ってから1ヶ月、僕はあい変わらずCさんに好かれようと必死でした。しかしもう一方で僕のなかには、容量100mlくらいの小さなビーカーに黒い液体が溜まっていくような感覚が芽生えつつありました。

Cさんと話してもつまんねえと思いました。
趣味が全く合わないんです。彼女は本を読まないし、音楽の趣味も僕と全く違う。彼女が行きたがる場所はメディアで取りざたされるようなところばかり。僕はブルックリン発祥のドーナツ屋も紅葉のライトアップも本当は興味なんてありませんでした。むしろ俗っぽくて行きたくなかったです。

Cさんの人生観がどうしても受け入れられませんでした。
付き合ってる当時、将来の話をよくしました。Cさんは「女性の働き方を考える講演会」みたいなものによく足を運んでいました。「男と違って女性は大変だから、絶対に良い労働環境で働かなきゃいけない」、「将来は金持ちの人と結婚して、主婦になって、お料理教室とかに通いながら生活したい」。こういう話を彼女から聞くたびに僕は虫唾が走りました。彼女がそんな話を切実なトーンで言うので余計、嫌でした。なんでそんなに他力本願なのだろうか? なんで自分以外のなにかにそこまで期待してしまうのか? なぜ原因を自分以外のものに押しつけるのか? 

Cさんの受け身なところが気に入りませんでした。
LINEをしていても、いつも話題を振るのは僕じゃないか! しかもCさんは全く話を膨らませようとしないし!

大人しいCさんからナルシズムみたいなものを感じるときが、嫌でした。
LINEのプロフィール画像を自分の顔写真で月1ペースで変えるし、カバー写真も自分と友だちの顔写真だし、Twitterのプロフィール画像にいたっては

こんな感じで4分割にして全部、自分の顔写真だし。どんだけ自分好きやねん! いやそれだけなら清々しい自信が感じられて逆に良いのですが、それらの顔写真に微妙にボカしを入れてたり、一緒にいるときに僕がCさんの写真を撮ろうとすると断固拒否されるのが本当にムカつきました。満ち溢れる自己顕示欲、自分の容姿に対する自信、それらに対して、自分が他人に真正面から評価されるリスクを取らない姿勢。すげー嫌でした。なんかプライドが高いだけで、そんなの都合良いし納得いきませんでした。

こんなことを思うたびに、どんどん黒い液体はビーカーに溜まっていき、いつのまにかいっぱいいっぱいになっていました。少し波打てば溢れそうなほど。

いちいち反省を書いたら自己嫌悪が止まらなくなるので書きませんでしたが、上記の僕のヘドロのような感情は全て、あからさまに理不尽だし、逆に彼女が僕に持ってしかるべき気持ちだった、と今は冷静なのでわかります。彼女も、僕の話をクソつまらないと思ってただろうし、女性の苦労も知らんで夢見がちなことしか言わない僕に呆れていただろうし、ずっと自分のなかに引きこもっている僕の姿勢に心底ムカついていたことでしょう。

でもその時は自分のクソさに全く気づきませんでした。だって悪いのはCさんだと1ミリも疑わなかったからです。自分を正当化していました。

さらに僕は自分の嫌な気持ちを納得させる言い分を無意識に探していました。「僕は体育会系育ち、Cさんはずっと帰宅部でとくに打ち込んだことことがない。多分、嫌なことに向き合う耐性がついていないんだろう。」なんて思っていました。彼女を見下すことで納得していました。それで黒い液体が少し蒸発します。本当の気持ちをCさんにぶつける勇気はありませんでした。

僕は自分が最低なことをしてしまったと認識しています。

で、僕は思うんです。
こんな風に冷静に当時の自分を考察してみても、やっぱりクソはクソなんですよ。どんな解釈をしたって僕が彼女にクソみてーな感情を持った事実も、僕がクソみてーな彼氏だった事実も変わりません。クソをどんな色の風呂敷で包んだって、悪臭は漂うし、染みだしてきます。解釈を考えるよりクソをクソとして受け入れることから始めなきゃいけないと最近、僕は思っています。

わかめさんは前回の日記で自分がカンボジアの男性に都合よく扱われたことについて、比較的前向きに考察されていますが、それって本当にそう思っているのでしょうか? 「付き合うこともセフレになることも大差ない」、本当にそう思っているのでしょうか? 自分が好きな男性から都合よく扱われるなんて、めちゃくちゃ辛いことだと思います。心がぶっ壊れて、それこそ「メンヘラ」になってもおかしくありません。

「彼も私にとって都合のいい男だったんだ!」
「別に彼女でも都合のいい女でもあとから見たらそんな大差ないな」

これって自分がひどく辛い心理状況に追い込まれることから逃げるための、口実なんじゃないですか? わかめさんは自分を「楽天的」とおっしゃいますが、それって本当ですか? 自分の目の前に置かれているクソみてーな絶対的マイナス事象から無意識に逃げてるだけなんじゃないですか? さすがに、自分が都合よく扱われたことが良いことだって思ってるわけではないでしょう? 「好きな男に都合よく扱われた」ってクソみてーな事実は事実のまんまありますよ?

僕は根っからポジティブな人間なんて信じません。

ヒドいことをお聞きしている自覚があります。「ヒドいことを聞かれている」という事実を、そのまんま受け取っていただけたら幸いです。

===============================

「彼女と付き合う目的って何だったんですか? カツオさんの考える恋愛ってなに?」というご質問のお答えまでたどり着けず、すみません……。本当はそれが1番書きたかったんだけど……。また今度ということで。

なんだかいつもと調子が違う日記を書くとムズムズしますね。中二病っぽいです。でもそれも僕の一面なので、しかたないです。

あと金曜日、ぜひご飯行きましょう!! 女性と2人でご飯に行くと思うと緊張してしまいますね。お酒は全く飲めませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?