見出し画像

交換日記 第3回 かつお

おはようございます、わかめさん。

かつおです。
今、通学電車のなかでこの日記を見直している最中です。
大学のテスト期間が始まり、最近は少しバタバタとしています。

わかめさんの恋愛遍歴とっても楽しく読ませていただきました。
適切な表現ではないかもしれませんが、ワカメさんはすごく純粋なお方なのかなぁと思いました。中学時代のストーカ気味な恋愛、メンヘラ年上男性との恋愛、どれも内容はディープですが陰鬱な雰囲気が全くなくて、むしろまっすぐな「純情」が伝わってきましたよ。読んでいて清々しかったです。 
また、「グイグイいったほうがいい」というアドバイスもありがとうございます。グイグイ……、グイグイかぁ……。たしかにわかめさんが大学時代にお付き合いしたメンヘラ男子も方法はちょっと歪んでますが、グイグイ自分のペースに巻き込んでますもんね。失敗したり嫌われたりするのが怖いですが、今度、気になる人が現れたらグイグイ攻めてみます!

————

さて、今回から去年の秋に人生で初めて僕に彼女ができた話をさせていただきます。

僕がお付き合いした女性、Cさんとの関係は「友だちの紹介」から始まりました。地方から上京し大学に入学してから、恋愛どころか他人と接することさえ少なくなっていた僕をみかねた友人が「俺の彼女の友だちが彼氏欲しいみたいでさー、会ってみない?」と声をかけてくれたんです。
最初は「そういう下心が見え見えの出会い方ってなんか気乗りしないんだよなぁ……。」と生意気な返答をしていたのですが、勇気を出して、その友だちのカップル、Cさん、僕の4人で食事に行くことにしました。なぜ会うことを決めたかというと、見せてもらったCさんの写メが可愛かったんです。浅ましい理由で情けないかぎりです。

食事の日にちが決まってからは、美容室で散髪・眉カット、鏡の前で笑顔の練習、デオドラントスプレーの購入など、念入りに準備を整えました。あいも変わらず、少しでも外ヅラを良く見せようというのが僕です。

そして日に日に高まる緊張を感じながら、ついに当日。勝負服は、前日の夜、2時間近く悩んだすえに、無地の白T、ネイビーのスラックス、コンバースのオールスター、という無難な組み合わせにしました。
しかし、そんな努力のかいもなく、初対面はさんざんの結果となります。外ヅラのメンテナンスはしてたのに、会話の準備を僕は全くしていなかったのです。静かで恥ずかしがり屋な性格のCさんと全く会話が続きませんでした。そのうえ、その時行ったイタリアンのお店はBGMが大きくて、Cさんの小さい声をほとんど聞き取れない。最後にかろうじて連絡先の交換をして、その食事会は終わってしまいました。

帰りの電車では、紹介してくれた友人が「ごめんなー、いい雰囲気つくれなくて。」と落ち込んでいる僕にわざわざ謝ってくれました。申し訳なさと情けなさでいっぱいになったのを覚えています。

その日の夜、せめてお礼はちゃんと言っておこうと思い、LINEで「今日はありがとう」と彼女に送りました。そして少し経つとC さんから「こちらこそ! スイーツ好きなんだよね?」というような返信が。あれ、なんだかいけそう?と思った僕はそのまま次のデートの約束をしてしまいました。このとき、なぜこんなに積極的になれたのか、自分でもわかりません。マイナスからプラスへ気持ちの振り幅が大きかったからでしょうか。

その後、彼女とは3回ほどデートを重ねました。映画を観に行ったり、雑誌に載ってるスイーツを食べにいったり……。この3回のデートは可もなく不可もなく、という感じでしたが、沢山会話をしてCさんのことを知ることができました。Cさんはとても真面目で大学の単位を大体取り終えてること、スポーツが苦手なこと、チョコレートが好きなこと、堅実な将来を思い描いていること、そして、僕と同じで異性と付き合ったことがないこと、など……。

3回目のデートを終えて、僕は次のデートでCさんに告白しようと決めました。正直まだ「本当に好き」って思えたわけでも、機が熟したわけでも、ありませんでした。ただこの決断をしてしまったんです。なぜなら、自分のしょうもないプライドを満たしたいから。

この歳になってくると「付き合った経験ゼロ」って、やっぱりバカにされるんですよ。僕の場合だと、地元の友だちには「かつお、まだ彼女の一つもできねーの?(笑)童貞?(笑) せっかくブランドある大学行ったのに(笑)」と会うたびに爆笑され、大学の友だちには「あっ、そうなんだ、彼女いたことないんだ……(笑)」と苦笑いを浮かべられ……。

そういうわけで「彼女できたことない」がコンプレックスだった僕は今すぐにでも誰かと付き合ってみたかったんです。いろんな人に相談してみたら「お前……、こんなチャンスもう二度とないよ」と背中を押されたのも大きかったです。

そしてついに4回目のデートをむかえました。帰りに人気の少ない場所で告白するのが作戦です。いつもどおり、スイーツを食べ、映画を観て、夜ご飯を食べ、とデートを進めると、あっという間に帰り道になりました。しかし今まで告白したことがない僕はビビってなかなか切り出せず……。結局そのまま歩いて駅に着いてしまいました。でも、諦めるわけにはいきません。当初の「人気が少ないところで告白する」プランと真逆の、人がウジャウジャいる新宿駅の改札の前で、僕はビクビクしながら「Cちゃんのことが好きだから、付き合ってほしい」と伝えました。人生初の告白です。恥ずかしいですが、正直、緊張でその時のことをよく覚えていません。とりあえず結果は「OK」の返事をいただくことができました。

1人になった帰り道では実感がわいてきて、心のなかでガッツポーズをしまくりました。

初めての告白、初めての彼女。

ついに「付き合った人数」に「1」がカウントされる!

しかも「付き合う」=「童貞卒業」みたいなもんだよね? のちのちは。

こんな感じで付き合うことが恋愛のゴールみたいなものだと思っていた僕は、「付き合ったあと」のことを全く考えていませんでした……。

———

この続きはまた次回にさせていただきます。

もはや日記というか過去の話を書いてしまってますね……(笑)ごめんなさい。でも個人的に大事な話なので、これを話さずして次には進めないと思っています!!

わかめさんが「都合のいい女になるまで」のお話も詳しくお聞きしたいです! というか、「都合のいい女」ってどういう女性のことをいうんでしょうか……? さしつかえない範囲でお話しください! よろしくお願いします。

P.S

先週、友人からオススメされて読んだ『ケンガイ』という漫画が面白かったです! もう完結していて全3巻出ています。

レンタルビデオ屋を舞台に、普通の男の子が、映画以外に興味をしめさない映画オタクの女性に恋をするお話です。
絶妙にリアルな人間関係が描写されていて、共感しながら読んでしまいました。あとやっぱり、不器用な男の子が恋愛で苦戦する漫画は個人的に読んでて励まされますね……(笑)

僕もわかめさんのオススメの本や映画を知りたいので、ぜひ紹介してください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?