◯◯県高校入試模擬試験シリーズについて


本日もよろしくお願いいたします。
今回は、そろそろ入試の仕上げに『◯◯県高校入試模擬試験』(教英出版)を使われる方が出てくると思いますが、これについての注意点、おすすめできない理由などを話したいと思います
え、そんなこと言ってもいいの?という方もいますが、ご存じない方ほどこの問題集を買われる方がいます。そのような方にこの本の中身について話したいと思います。
最後までお付き合いよろしくお願いいたします。


■結論から言うと

まず、結論から言うと…

この問題集は買ってはいけません!

え、◯◯県対策に使えるのではないの?というのですが、実は◯◯県に対応してるのは、出題傾向の資料の部分だけで、問題などの中身はどこの府県であろうが全く同じなのです
以前、この教材を研究された先生がいらっしゃったのですが、上記のような結論が出ました。

そして、この教材を買ってはいけない理由としては、中身が同じ、という点から、問題が◯◯県対策にほとんどなっていない、ということです。
塾教材の都道府県別対策問題集ならわからないでもないが、市販(教英出版)については対策は名ばかりなので、購入する価値は殆どありません。おなじ教英出版が出してる予想問題については詳しく比較できてないのでわかりませんが、こちらについてはわかる方がいらっしゃいましたらご教授願いたいと思います。

塾に通わせずに市販教材で学習されてるところもありますが、この教材については使うこともタブーです。タイトルに騙されないようにしてください!
それなら、同じ教英出版の8年分の過去問を使ったほうが効果が高いです。

■しかしながら毎年…

残念ながら、このようなことを毎年言っても、同じような過ちを犯してる人が多いのが現状です。

同じ理由で『◯◯日完成』シリーズについてもこの時期に買う人が多いですが、あれは、元々の知識がある程度ある人が最後の仕上げに使うならまだわかりますが、楽して合格したい人がこの本を使っても効果は余りありません。10日で完成できるほど入試は甘くありません!
どうしても何とかしたい場合、同時進行で3年間のまとめ(学校教材)と併用するのがいいです。ただし、これも非常手段なので、普段からの学習ができている方が当然いいわけです。

しかしながら、自称教育系YouTuberなどが「時間がない人が最後に『◯◯日完成』をしたらいい」と論拠のないことを言って世の受験生を惑わせてるケースもあります(こういうときに限って論拠をあまり言わないし注意点も話さないケースが多いです。加えて、自称教育系YouTuberの信者なる人たちがこぞって高評価するので、さらに惑わされる原因となってます)。
はっきりといいます!『◯◯日完成』シリーズは土台知識のない人が取り組んでも効果はあまりありません!ある程度知識が仕上がっており、なにか最後にやりたい場合に関して使うならわからないでもありません。
ただし、カリキュラム立てや計画などを立てる際には役に立ちます。使用目的など間違えないようにしましょう。

■入試対策模擬試験は買うな!

ここからも分かる通り、入試対策模擬試験は◯◯県対策とは名ばかりであるため、使うこと自体効果はありません。
ただし、汎用的な問題に対応する、というなら話は別ですが、問題自体は◯◯県対策になってるわけではありません
それなら、東京出版の模擬試験10回分をしたほうがいいと思いますし、旺文社の単元別問題集(電話帳)や入試問題集をしたほうがいいです。

ただし、旺文社の電話帳(公立高校入試問題)については、偏差値が55以上かつ秋口から行うことが条件です。直前の一ヶ月でできるものではないので、使う場合はある程度絞ってから使うのがいいと思います。

どうしても、この問題集を使いたい場合、模擬試験が7回できる、と割り切るしかないと思います。それ以外での使い方では少し厳しいと思います。なので、購入の際には少し慎重になったほうがいいです。中身を確認してから使うかどうか判断してください。

大事なことなのでもう一度いいますが、「◯◯県対策模擬試験」シリーズは自府県に対応してるわけではないため、購入してはいけません

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