高校入試 社会が一問一答でしっかりわかる本 活用法

本日もよろしくお願いいたします。
今回は、昨年末に発売されました拙著『高校入試 社会が一問一答でしっかりわかる本』(かんき出版)の活用法について著者自身が伝授したいと思います。この本は手軽にできる一問一答集ではありません。そのため、今までの一問一答集と同じように使うと効果が半減してしまいます
そのことも含めて話していきたいと思います。
最後までお付き合いよろしくお願いいたします


■その前に……お知らせ

その前に、この記事を出す前に担当者様より朗報が届きました。

なんと!拙著『高校入試 社会が一問一答でしっかりわかる本』が増刷されることになりました!ご購入いただいた皆様、ありがとうございます。
発売から4か月ほどで増刷となるとまずまずのスタートだと思います。特に無名の新人が初著書で4か月ほどでの増刷は上々だと思います。
増刷後の発売は4/23頃となります。こちらについてはまた増刷時においてくださる店舗様にはお伺いしたいと思います。
旺文社のように、この本の強さをしっかりと本屋にも出すみたいなので、一問一答集の今までの常識を変える新定番の問題集になると思います。この本を使って今のうちに知識の定着を図りましょう。

■通常の学習時

通常の学習時では用語集として活用することができます。一問一答集としては珍しく索引がついています。そのため、普段の学習では用語集として活用できます。
解答の下には語句の意味をまとめています。また、関連知識や背景知識については解説にまとめています。
解説には記述問題などで採点基準になるところもまとめています。そのため、用語の整理、内容の整合をするためにまずは、語句の意味と関連知識・背景知識をしっかりと意識して覚えていきましょう。

この本を使うときに、説明が長い!という人がいます。正直に言います。前述でも言った通り、簡潔にできる問題集を目指していません。そして、文章でまとめている関係で読解力も必要なものとなっています。この構成にしたのは、現在の入試傾向に合わせたものにするためです。

定期テスト前には一問一答形式で解答を瞬時に出せるか確認してください。加えて、解答から問題を説明できるか確認してください
入試ランクについては最初のうちは気にしなくてもいいです。定期テストでも出題されることがあるからです。
定期テストの範囲で拙著に記載がない場合は教科書などで確認してください。間違っても、語句だけを覚える、問題文を単純に暗記することはしないでください。覚えるときには声に出して覚えるようにしましょう

そして、注意点ですが、この一問一答を中心に学習するのはお勧めしません!まずは教科書、補助輪参考書を中心にサブノートと合わせて学習してください。

問題演習を行うときにも記述問題が出てくると思いますが、解説で納得しないところを中心に拙著の解説部分を使いましょう。これを使うことで、関連知識や背景知識などが定着できるようになります。

■入試や模試に向けての学習

入試や模試に向けての学習をする場合、一問一答形式の問題と解答の照合、解答と解説の照合、解答→問題の説明などできるようにしましょう。
問題集と合わせて使う場合、拙著の解説部分を活用して整理しておくといいでしょう。
加えて、ここで正答率ランクを見てください。どの生徒もまずはS・Aランクから始めてください。この時、記述ランクについては最初は気にしなくてもいいです。次に頻出ランクのものを行ってください。それだけでも基本的な問題は定着できます。その後、Bランクまではしっかりと行いましょう。
そこで、次に記述ランクにも注目して、記述ランクのBランク以上を行いましょう。
社会が苦手な人はAランク、Sランクの部分を完璧にしましょう。その問題が一問一答形式で出るのか、記述・正誤問題などで出題されるのか、を意識できるようになれば、点差をつけることは可能です

この一問一答集は、従来までのコンパクトな問題を効率よく行うものではなく、1年から3年かけてじっくりと取り組む必要があるものとなっています
最新問題についてはPDFファイルで購入特典としていますので、新傾向の問題・最新問題が出ても対応できるようにしています。これは今までの一問一答集では対応できません。

この入試ランクはよくある著者などが感覚でつけたようなものではなく、正答率を公表している数値をもとに作成されています。そのため、一切の主観を排除して客観的なデータに基づいたものとなっています。
このデータは数値が揃ってくるとより本当の入試ランクが収束してくると思います。なので、拙著と今までの一問一答集のランク、頻度がズレるのはより詳細なデータを出していることが原因です。

記述問題などが出た場合、手持ちの解答解説で対応できないときには拙著を使ってください。採点基準など解答に必要な知識も対応できていますので、自分で採点基準がわからない場合でも対応できるのは利点です。

■間違ってほしくないが……

間違ってほしくないのは、一問一答集だけの学習では十分な効果はありません。過去問や実戦問題集などで問題をおこなって併用して活用するのがいいと思います
記述式にも十分に対応していますが、新形式や形が変わったときには自分からしっかりとアップデートしてください。これを怠るとせっかくのいい問題集も使い勝手が悪くなってしまいます。

■もう一つの効果

もう一つ、大きな効果があるのが、高校社会の基本知識の土台構築にも使える点です。つまり、地理総合・歴史総合・公共の学習土台としても使えます。
今年の共通テストの現代社会(次年度より公共となる)を今回試しに解きましたが、拙著の学習だけでも8割前後とることができます。ということは、中学社会の入試対策だけでなく、高校社会の入門としても使えるのです。これは今までの一問一答集ではできないものです。

なので、高校入試でおしまい、という問題集ではありません。ぜひ、高校の土台としても活用してください。

そんな拙著は重刷が決まりましたので、その売り上げが出ましたら、一般社団法人CAMEL様に一部寄付をいたします。そして、さらに重刷が入ると、テーマ史の発売も見えてくると思います。これは、今までの市販問題集では初のものとなります
これからの公立高校入試、中学社会の常識が変わる問題集をこれからも出していきたいので、一層の応援、よろしくお願いいたします。

皆様のサポート、よろしくお願いいたします。サポートいただいたものは一般社団法人CAMELの活動費として活用させていただきます。