公募推薦中の日本史・世界史の学習(文系向け)

そろそろ、公募推薦などが始まり、大学入試も本格的に動くことになります。
今日は、そんな受験生に対して公募推薦中の日本史・世界史の学習について話します。主には日本史での話になりますが、世界史・理系などにも関係ある話になってます。
無料公開です。よろしくお願いいたします。

■公募推薦では…

公募推薦では、基本的に必要な科目は、文系では国語・英語、理系では英語・数学辺りがメインとなります(学校・学部によって異なります)。ということは、文系では日本史・世界史の学習はやらない、という人が出てくると思います。

その考えは非常に危険です!もし、本線の大学が公募のないところだったとしたら、その学部が日本史及び世界史選択の場合、それでも公募推薦中で日本史及び世界史の学習を疎かにしますか?
上記のことを百歩譲ってもやってもいいのは、公募推薦を受けるところが本命であること、です。でも、色々なことを想定しておくと、やはり、上記のようなことをするのは間違いです。

なぜか?一般入試では日本史・世界史が必要になりますが、この時期の学習単元は、学校によりますが、日本史だと明治・大正時代、世界史だと19世紀から20世紀辺りの話になってると思います。
日本史に限った話で言うと、この時期の単元は、入試の頻度が高いだけでなく、一番点差のつきやすい社会経済史や労働史(特にこの単元は単独で理解するよりも関連知識で押さえないといけません)を扱うため、ここの学習を疎かにした場合、取り返しが全くつきません。しかも、独学しようにも、この時期の関連知識がどう使えばいいかわからなくなる恐れもあるため、ここの授業はサボってはいけません。

■公募推薦中の日本史・世界史の学習時間は?

では、その間の勉強はどうしたらいいか?
最低限、授業の復習とまとめノートの暗唱を忘れなければいいでしょう。これをまずは確実に行い、一問一答などで語句と周辺知識の確認を忘れなければいいです(詳しくは有料記事の一問一答についてを見ていただけるといいでしょう)。あとは公募対策に費やせばいいです。

と言いたいですが、公募対策をする前に、英語・国語の仕上げは万全にしておかないといけないのです。勘違いしてる現役生の大半は、公募対策に時間を費やしすぎて、本来なら遅くても夏までに仕上げないといけない土台の構築をしてないのです。それが仕上がりきっていないので、公募推薦の直前までやってる感じになります。

僕が過去に学内予備校の講義をしたときに、やはり上記のようなことをしてた人が多かったです(進路を決めた上で行っているならこの限りではないですが…)。
で、このようなことをしてた生徒が一般入試を受けたときには、予想通り上手くいきませんでした。
そのため、日本史講師でありながら、英語の仕上げだけは夏までに仕上げること、を言ってます。

そのため、夏を制するものは受験を制する、という格言が生きてくるのです。

■仮に今仕上がりきってない人は…

一般入試が本線で、もし、今仕上がり切れてない人は、総ざらいしてできてないところを仕上げるようにしてください。日本史も同時進行で学校の復習は最低限行ってください。間違っても日本史・世界史などを犠牲にした学習はしないでください。

皆様のサポート、よろしくお願いいたします。サポートいただいたものは一般社団法人CAMELの活動費として活用させていただきます。