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マルタイラーメン カレー味を食べて故郷を思い出す。

こんにちは。高校5年生です。

この記事を書いている日の夕食は、地元福岡の名物・マルタイラーメンのカレー味を食べました。

正直カレー味のラーメンを疑っていたのですが、マルタイラーメンの良さは発揮されつつ、マイルドながらスパイシーなカレー味が再現されていました。スープまで飲みたくなり、飲んでおります。

東京に来ると福岡のものが途端に愛おしく見えるようになります。この間、スーパーでうまかっちゃんが3~4種類並んでいるのを見たときは叫んでしまいました。ちょうどその日の朝、宅急便で祖母からノーマルタイプのうまかっちゃんが届いたので、「東京にも売ってるじゃん!!」という感動がこみ上げてきたのです。

いつもいつも食べられるわけではないので、マルタイラーメンもうまかっちゃんも特別な日に開けて食べるご馳走になりました。実家にいたときはそんなにありがたみを持って食べておりませんでしたが……。懐かしい脂の味に出会うと、「これこれ!」とテンションが上がります。

毎日見ていて味気なかった通学路も、7年間雨の日も風の日も使った最寄りの駅も、何度渡ったか分からない踏切も、今思い出すと涙が出てきます。あんなに見飽きた景色が、もう1度戻りたい場所になるなんて考えられませんでした。もう私はあそこに住むことはないのです。福岡に転勤になれば近くまで遊びに行くことはあるでしょうが、それも仮定の話ですし、いつも使っていた病院やスーパーに立ち寄ることはほとんどないでしょう。妄想が飛躍しすぎかもしれませんが、私が東京で家族を持ったらますます遠い場所になってしまいます。もしも今お付き合いしている彼と結婚したら、関東で生まれ育った彼と東京で暮らしていくことになるでしょう。彼が福岡に転勤になる可能性は……ピンポイントすぎて考えられないですね。もう私が福岡に住むことはない、一生高い交通費やお土産代を伴って遊びに行く場所なのだと思うと、あんなにも出てみたかった場所が途端に恋しくなります。
今、私は何かにつけて福岡の痕跡を探しております。インスタで行く予定もないのに太宰府天満宮の食べ歩きグルメを見たり、行ったこともないのに天神のカフェを見たり、福岡の話題に耳をすませたり、福岡配属の同期のストーリーズにいいねを押したり。もう住民でなくなってから9ヶ月以上経つのに、未だに福岡の人でありたくなるのです。東京に馴染めていない私は、福岡との繋がりが失われてしまったら何者でもなくなってしまうから。

マルタイラーメンも実は、東京で売っております。めんべいも博多通りもんも、東京で買えます。けれどもそれを買って食べるだけでは満たされない心の穴が開いていて、隙間風が通り過ぎていくのです。
これを単なるホームシックという言葉で片づけて良いのか、私にはまだ分かりません。

以上、「マルタイラーメン カレー味を食べて故郷を思い出す。」でした。
最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
次の投稿でまたお会いしましょう!