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チェロ松脂のこと

「パッパパスタ」というイタリアンのお店でランチ食べたのですが、+330円のデザートセット(写真)がすごかったです。2種類の日替わりケーキに可愛い絵まで!


脱線してすみません、今日は愛用している松脂を紹介させてください。現在は2つの松脂を「ブレンド」して使っています。

松脂その1:ラーセン/バランス良好

ラーセンのチェロ松脂

20年以上使っている松脂です。15年くらい経って「さすがに劣化しているかも」と買い替えたので写真は2代目になります。

わたしの印象はヴァイオリン製作者の佐々木朗さんが書かれた特徴(こちらはヴァイオリン用ですが)と一緒です。「引っ掛かりが良いのに、あまりザラザラしない」で、音量と音質のバランスがよく、他の松脂に「浮気」しても結局ラーセンにもどっています。

佐々木ヴァイオリンさん「マイスターのQ&A」
https://www.sasakivn.com/werkstatt/qa/lasenrosin.htm

松脂その2:メロス「スティッキー」/最強の引っ掛かり

メロス「スティッキー」のチェロ松脂
柔らかいので夏場に変形しました。。

「ムジカ・アンティカ湘南」主催のバロックチェロのワークショップに参加した際に紹介いただいた松脂で6年くらい使ってます。

メロス松脂はスムースな「ライト」と、引っ掛かり重視の「ダーク」がありますが(チェリストはダーク愛用者多いと思います)、引っ掛かりを最大限に高めたグレードが「スティッキー」です。直訳すると「べたべた」ですよね。

当時ガット弦の「オイドクサ」でバロック曲を弾いていたのですが、特にC線のアルミ巻の食いつきの悪さとパワーのなさに難儀してましたが、「スティッキー」を塗ったらガツガツに食いつくようになり、威力(笑)におどろきました。

アマオケはとかく低弦が埋もれたりボンヤリすることが多く、パワフルにしっかり弾きたいときは「スティッキー」を塗っています。

でも欠点として「ザラザラ感」がすさまじく、塗りすぎると雑音で耐え難い感じになってしまいますし、なめらかな弱音を出すには繊細なタッチが要るので、玄人好みの松脂かなと思います。

現在は基本的に「ラーセン」を使い、パワーが必要な時に「スティッキー」を混ぜて食いつきを上げて、バランスを取りながら使う運用に落ち着いています。

番外編:ロジンスプレッダー

ロジンスプレッダー

お勧めのアイテムです。「セシリア」の松脂製品にも付属していますが、スプレッダー単体でも購入可能です(自分は米Amazonで購入しました)。

その名のとおり松脂を効率よく馬毛に塗り付けることができ、特に毛替え直後の「初塗り」で効果を発揮します。

松脂を毛に塗ったあとに、スプレッダーのブラシ部分に毛を擦りつけることで、毛の奥部まで松脂粒子を行き渡らせつつ、過剰な松脂を取り除いてくれます。あまり強く擦ると毛を痛めそうなので、軽いタッチで2-3回櫛を通す感じで使っています。

松脂も奥が深いですよね。
最近は「べスポーク」が話題ですよね、見た目がお洒落。

お値段1万円・・。セット使いすると2万円・・。
でも音質や弾きごたえに大きく影響するアイテムなので、妥協せず気に入ったものを使いたいですよね。

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