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おこもり原稿のすゝめ

ライターというものは、だいたい自室にこもって仕事をしています。いや、取材に行ったり、調べ物をしに外出したりはありますし、人によってはカフェだったりノマドワーカー的に仕事場フラフラしてるでしょうが。

地方の田舎ですと、そもそも電源の取れるカフェも少ないんですよ。あと、個人的な話をすると、人の視線を感じるとなかなか原稿が進まなくって。じゃあ自室で…と思うのですが、自室は自室でどうも気が散ってしまい仕事が進まないこともしばしあります。オフィスの素晴らしさをフリーランスになって実感するというなにか。

そうこうしているうちに仕事の締切が近づいてきます。落とすわけには行きません。いや、たまに体調不良でゴメンナサイしていることはあるんですけど、基本的にはNGです。追い込まれてるのにどうもやる気がでないとき、私は近くのホテルにこもって仕事をすることがあります。

いや、これ捗るんですよ!おこもりで原稿書くのって!!

……その前にやれって発言は禁句ね。

おこもり用ホテルの選び方

気が散ることなく集中的に仕事をするためにホテルを取るわけです。客室がシンプルならばシンプルなほどはかどります。ぶっちゃけ、ライティング用デスクと椅子とベッドだけあれば十分です。

……十分なんですが、私のこだわりとして。

まず、大浴場があるホテル。過集中気味に仕事をこなすとはいえ、集中力が保てる時間には限界があります。そういうときは、さっさとお風呂で身体を温め血行をよくしつつ、一息つかないとやってられません。部屋についてるお風呂ですと、入れるまでに時間がかかるのと、そもそも足を伸ばせないのでパス。というわけで、大浴場があるところを選びます。

本当は温泉だといいんですけどね。そこまでは贅沢言わない。

それと、Wifi完備のところ。おこもりやるときってたいてい締切間近なので、仕事が終わったらすぐに原稿を納品できるようにするために。納品はネット経由が基本のライターの考えです。あと、ネットが繋がっていれば、ちょっとした調べ物もネットでできますしね。わざわざ国語辞典とか持っていかなくていい。

最後に価格。いやさ、原稿料もそんなに高くはないので……。いくら緊急的なおこもりったって、原稿料より高いホテルにはそうそう泊まれないんですよ。なにか別の取材名目とか、宿泊レポを書くあてがあるとかがないと。

おこもりの効果

効果、すごいよ!

追い込まれるし、時間制限あるからね!

……古の文筆家がやらされたという「カンヅメ」とは違うんですよ。なにせ、一泊で終わらせるって制限ありますから。本当は2~3日泊まってゆったりしたいところではあるのですが、予算も時間もそれを許しちゃくれない。

あと、邪魔する人もいなきゃ、気が散るものもない。自宅で原稿やってるとですね、旦那という同居人が気になって仕方ないのですよ。そういうのを気にしなくていいというだけで、集中力が保てます。

自室が散らかっていると「片付けなきゃな…」って気分になるんですが、そういう事考えなくていいってのも、おこもりの効果です。うん、物が多すぎるんですよ、うち。しかも私の仕事部屋に旦那の本も置いてある関係で、仕事してると「本を読みに来た」って名目で旦那がウロウロするので。普段は自室で艦これ三昧なくせに!こういうときだけ部屋に来る!!

……え?細かいところを挙げれば不満に聞こえますが、結婚生活に不満はないですよ。細かいところがいらつくのは仕方ないね。

合宿形式は?

仕事に限らず原稿といいますと、複数人で同じ部屋にこもって原稿をする「合宿形式」がありますね。あれはあれで楽しいです。

私個人としては、ネタ出しとかの段階ならば、原稿合宿したい派です。

うん、実際に本稿やってるときは、合宿形式は進まないんだ。ごめんよ。

人によっては「相互監視になる」という理由で、合宿形式のほうが捗るようです。この辺は自分自身がどういうタイプか考えた上で選択すればいいと思います。

それとは別に、まったりだべりつつ温泉入りつつな(仕事一切なしの)合宿はいいと思います!

……平日の温泉旅館、安ぅ……。

で、まあ。締切はそこそこ先なのですが、いい加減書き始めないとまずいよね、っていうか、草稿からやり直さないとまずいよねって原稿を抱えてまして。おこもりしようかなと思ってるのです。

平日の温泉旅館調べたら、安いのよね。

一泊二食付き、6000円から

ちょっと山奥で、下手に素泊まりするとご飯食べるところに困るよねって場所ではありますが、平日そこまで安いんだ。

ちょっとフラフラしに行ってもいい値段なので、惹かれております。某リゾート系列になってしまった旅館ですが、気にしない。ちなみに祝前日や土曜泊はそこまで安くはありませんでした。ですよねー。

平日ですと割と直前で予約しても安いままなのも、お得ポイントだったりします。

こういうおこもりを軽率にして、軽率にレポ挙げるといいんじゃないかな!っていう残念な人のお仕事事情。

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