あなたが嫉妬の炎で

あなたが私を愛してくれる限り、きっと私好みの存在に変わってくれる、灼熱の10分と少しを、耐え抜いてくれると信じていた。

でも、あなたの愛だけで、物事が解決するほど甘くなかったね。
物質界で過ごしてきたあなたには、水分だって必要だったし、優しく見守る目が必要だった。

あまりに過酷すぎる状況になったら、もう無理しなくていいよと土俵から降ろしてくれる優しい人が必要だったの。

どうして、あなたから目を離したのだろう。
宅配便が来たくらいの理由で。

どうして、宅配便のお兄さんと急ぎでもない話をして、笑いあってしまったのだろう。
IHクッキングヒーターのタイマーを過信して、あなたが嫉妬の炎で焼き尽くされていることにも、気づかずにいた。

あぁ。。。
だから、今日の夕ご飯は、焦げたお米をおにぎりにしたよ。
あなたの残したものを、決して無駄にはしない。

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