見出し画像

資格マニアが仕事を取るための方法

以前、下記の記事を書いたが、具体的にどのような方法で仕事につなげていくのかは書いていなかったので、改めてつづろうと思う。

資格マニアとして報酬を得る方法を決める

私は「ライターになるには?」というセミナーを定期的に開いていて、その中で必ず「ライターがお金を得る方法は1つではない。だからこそ、皆さん自身がどういう稼ぎ方をしたいかを決めてから、ライター生活をスタートして欲しい」とお話している。

資格マニアとしてお金を稼ぐ方法も、決して1つではない。

◆依頼された原稿を書いて原稿料を得る

◆noteやブログで自分から情報発信をして、有料記事や広告収入などを得る

◆セミナーを開いて、資格の取り方を伝える

◆資格スクールの講師になる

◆資格系YouTuberになる

など、やり方はたくさんある。ここに書いた以外にも、表現のやり方や、ビジネスのスタイルは無限にある。どのスタイルを目指すのか、どのスタイルならできそうかをまず決めよう。

人生全体の中で「資格マニアとして稼ぐ」ことの位置づけを考える

現在ついている本業をやめてでも、プロの資格マニアとでもいうべき存在になりたいのか? それとも、副業としていくらかの収入が得られればよいのか?

仮に、資格マニアとしての収入がゼロだった場合、どのくらいの期間、耐えられるか? 収入に波があってもいいのか、安定した収入が欲しいのか?

このような点も細かく考えると、どのようなビジネススタイルを選ぶかが決まるだろう。

生活できる程度の安定収入が欲しいなら、資格スクールの常勤講師や、本業は別にもって副業としての活動をするのがよいだろう。逆に「なにがなんでも資格マニアとして成功したい」なら、「原稿執筆からYouTube、セミナー開講まで、がむしゃらに、できることは何でもやって、自分なりのスタイルを見つけていく」という姿勢も必要になる。

簡単でよいので事業計画書を書く

ビジネスのやり方を決めたら「事業計画書を書く」ことをぜひおすすめしたい。私は、「ライターになるには?」セミナーでも、資格の取り方など他のセミナーでも「目的に向かって行動を起こすときは、目標達成までを1つの事業と考えて、事業計画書を書いてみましょう」と勧めている。

誰に見せるものでもないので、自分なりの書式でかまわない。書く内容も、銀行などに提出するような緻密なものでなくてもよい。その代わり、次の項目くらいは、できるだけ書き込んでおいて欲しい。

事業コンセプト、数年後に目指す姿、この事業を起こすにいたった社会的背景、事業を起こすことのメリット、周囲に与えるメリット、現時点における自分の強みと弱み、必要な体制づくり、資金計画

ここまで、独りで考える作業が多い。考えすぎて気分がふさぎがちになったら外を歩くとか、美味しいものを食べるなどして、意識的に気分転換を図ろう。じっと座って考え続けていると、暗い未来を思い浮かべがちになる。秋から冬に向かうこの時期は、ますます注意が必要である。根を詰めて考えず、明るい気持ちを持って欲しい。

明るい気持ちを持つために、私はYouTubeで「分列行進曲」や「リパブリック賛歌」を聞いたり、J・マーフィー師の本を読んだりしていた。

次からは、形を作っていく作業なので、楽しさが感じられると思う。

名刺やホームページを作成して資格マニアらしい外観を整える

自分でビジネスを始めるなら、なにがなんでも必要なものが「名刺」だ。資格マニアであることが一目で分かるよう、工夫したいところである。

私が実際に使っている名刺を紹介する。

画像1

名刺だけではカバーしきれない「どのようなビジネスをやっているか」が分かるチラシやパンフレットなども作成しておきたい。

◆原稿執筆の依頼を受けたい場合は「依頼方法」「どのくらいの料金で原稿を書くか」などをまとめた料金表を

◆有料記事販売などを手掛けるなら、ブログやホームページのURLと、広告を依頼された場合の料金表を

◆セミナーを開くなら、セミナーの内容や時間、料金を分かりやすく

◆資格スクールの講師になるなら、どのような授業を展開できるかを

◆資格系ユーチューバーになるなら、チャンネルのURLや、どのような情報を発信しているかをまとめた資料を

名刺と同じくらい、すぐに取り出せるように、用意しておこう。私は、次の書類を用意している。

★市販の履歴書と同じ内容+これまでの執筆実績をリストアップした「履歴+業務実績書」のWordファイルを常に更新

★セミナー内容を宣伝するためのチラシ

もくもく会チラシ_page-0001

仕事を得る窓口として、Webサイトも用意したいところだ。

過去に名刺交換をした人が、あなたに仕事を頼みたくなったとき、名刺を探し出してメールを打たなければならないのは大変だ。Web上であなたの名前を検索すれば連絡先が分かるほうが、よほど親切だ。

WixやJimdoなど、手軽にカッコイイWebサイトができるサービスもあるので、あなたの情報がすぐに探し出せるようにしておこう。

私もJimdoで作成したWebサイトを開設している。資格マニアであることも一目で分かるようにしたいところだ。

資格マニアとして情報を発信できる場を持とう

執筆業務に取り組むにせよ、資格スクールの講師になるにせよ、あなたが「資格マニアであること」「豊富な経験と情報を持っていること」が分かる状況を作りたいところだ。

そのために、ブログ、note、その他の媒体をうまく使い、あなたの持てる知識と経験を、できる限り発信しよう。1日でできる情報発信の量は限られているので、3か月くらいは時間をかけ、徐々に進めていくようにする。

ここまで書いてきた、名刺、ホームページ、チラシの作成と、ブログやnoteなどの開設、そして1~2記事の投稿までの作業は、できれば2週間以内に済ませよう。それ以上時間をかけると、気持ちがだらけて進まなくなる。また、この程度の作業が1か月もかかってしまうようなら、「独立して仕事をする人」として生き残るのは難しいだろう。スピード感も大切に作業をしよう。

「一生かけて発信し続けたいことは何か?」を考えておく

あなたは、独学が得意だろうか? それとも通信教育や資格スクールを活用することで成功してきただろうか?

また、資格を取ることのどこに喜びを感じているだろうか? 勉強するという過程だろうか? それとも信用が得られるとか、報酬が高くなるといった部分だろうか?

答えは人によって違うだろう。違ってもいいが

「あなたにとっての正解は何か?」

「何を主張したいのか?」

「一生かけて発信し続けたいことは何か?」

を明らかにしておこう。そうしないと、クライアントからの依頼内容に従ってコロコロ発言を変えてしまったり、自分自身が何を目指しているのか分からなくなったりして、消耗する一方になる。

ブログなどの「あなた自身が情報を発信できる場」で何を主張すべきか考えておこう。

具体的に案件を獲得するための作業を進めよう

ブログなどで情報発信をする作業と並行して、具体的に案件を獲得するための作業を進めよう。

◆原稿執筆がしたいなら、ライター募集を行っているサイトを見つけて応募する

◆有料記事販売などを手掛けるなら、環境設定を

◆セミナーを開くなら、その場所を確保して、具体的な告知作業をする

◆資格スクールの講師になるなら、講師募集を見つけて応募する

◆資格系ユーチューバーになるなら、動画を撮り始める

起業したばかりの時は、資金繰りに困ることも多いものだ。とはいえ現代は、後払いなどの方法で資金繰りを楽にできるサービスもある。簡単ながらまとめたので、参考になれば幸いである。

知名度を上げるための活動も必要だけれど……

「起業する、ビジネスを始める」にあたって、「人脈づくりが大切」というイメージを持つ人は多い。ただし、人脈が自動的に仕事を連れてきてくれるわけではないし、「仕事を得る」という観点からはあまり役に立たない人脈づくりの場もある。

やみくもに異業種交流会などに参加しても、多くの参加者が「私の話を聞いて!」「私の商品・サービスを買って!」と思っている場では、あなたの話を聞いてくれる人は少ない。人の話を聞くために来たのではなく、自分の話を聞かせるために来た人ばかりなのだから。

まずは「あなたの商品・サービスを買ってくれる人は、どのような人か?」を考え、そのような人がたくさんいる場に出ていき、信頼関係を作るという流れのほうが、時間はかかっても売上につながる可能性は高い。

何も考えずにチラシをポスティングするよりも、あなたを探している人に出会いにいくようにしよう。

原稿執筆をしたいのなら、ライターを探してる会社に出会うのが一番であり、求人ページなどを探して応募することが一番効果があるだろう。セミナーの受講生を集めたいなら、セミナー告知ができるサイトを探して、セミナー情報をPRするのがよいだろう。

Web集客については、下記のマガジンを作成したので、参考になれば幸いである。


どのような活動を行ったか記録を取る

名刺やチラシを用意して、人と出会う場に出かけたり、Web上で集客活動を行ったら、その内容を業務日誌に書いておこう。

私はWordやエクセルで書いた業務日誌を、一定期間ごとにA4用紙にプリントアウトする。プリントアウトした紙に2穴パンチで穴をあけ、100均で購入したファイルに綴じていくようにしている。

記録が残っていることで、効果が薄かった集客活動、効果が出やすかった集客活動が分かる。1年後、2年後になっても役立つ資料として成長してくれる。

人材募集に応募した結果、不採用だった場合は、「なぜ不採用だったのか」を分析する事が大切だ。

資格マニアとしての情報収集と活用も怠らない

資格マニアとして活動していきたいなら、看板に偽りのない状態にしておくことが必要だ。

起業の忙しさに紛れて、資格取得をおろそかにしてはならない。

また、資格マニアにとって役立つ情報を、これまでより積極的に集めていかなければならない。そのような役立つ情報を提供できてこそ、資格マニアとしてのあなたに需要が生まれるのだ。

役立つ情報としては、文具や計算機などのツール、時間管理・活用術、記憶術や速読術など、さまざまなものがある。まずは何か1つテーマを決めて、毎日そのテーマに関しては情報収集を続けよう。このことも「取材ノート」に毎日書き留めていくと、後に役立つ。

2か月経っても初めての案件が獲得できていないなら

執筆業務をしたくて人材募集に応募し続けているけれど、案件の獲得にいたっていない。セミナーを開きたくて準備をしているけれど、申込がない。

そのような場合、これまでの活動を見直して、反省点や改善点を見つけよう。自分に足りないのは何か? 人脈か? 知名度か? 資格マニアとしてのインパクトか? 宣伝活動がまだまだ行き届いていないのか? 改善できる点は全て改善しよう。2か月で、すべてを投げ出し、諦めるのは早すぎる。

繰り返すが、仕事がない時でも、資格マニアとして資格を取ることや情報収集は続けておこう。

とりあえずまとめ

今回は、資格マニアとして、まだ仕事をしたことがない人が、初めての案件を契約するまでに取り組んでおきたいことをまとめた。ここに書いた方法意外にもやり方はあると思うけれど、誰でも今日明日から挑戦できる方法を中心に書かせていただいた。

今回は、ややボリュームが大きい記事を書き、有料のセミナーで話している内容も含んでいるので、投げ銭制とさせていただく。

資格マニアとして活動したい人の参考になれば幸いである。

河野陽炎へのご依頼

コーポレートサイト用の執筆料金
・サイト構成+ページ構成+インタビュー取材+執筆(1ページあたり)=4万円〜
・サイト構成決定済み、ページ構成+インタビュー取材+執筆(1ページあたり)=2万円〜 ページ数や文字数、既存の資料の多寡に応じてご相談
採用サイト( Indeed 、Wantedly対応可能)の執筆料金
・事前打合せ、採用マーケティングなどご相談 1時間あたり2万円~
・取材+執筆(1ページあたり)=2万円~
note、コラム等の料金
・事前打合せ、ご相談 1時間あたり2万円~ ・取材+執筆(1記事、2000文字程度)=2万円~

コンサルティングに関しては次のリンクをご覧ください

ここから先は

0字

¥ 100

いただいたサポートは、ライター志望、フリーランス志望、地方在住で起業を考える皆さんに向けたセミナー運営費用などに使わせていただきます。