Kousaka Kazuma

株式会社ROBOTのインテグレーテッド・デザイン部に所属。テクニカルディレクター・クリ…

Kousaka Kazuma

株式会社ROBOTのインテグレーテッド・デザイン部に所属。テクニカルディレクター・クリエイティブエンジニアとして勤務。 仕事や趣味で触ったデバイスなどのTech系のネタを中心に。

マガジン

  • ROBOT ACL

    • 62本

最近の記事

Blenderのリンク機能とUnityへのエクスポート

3Dアニメーションの制作フローには、モデリング・リギング・アニメーションという工程がありますが、これらを一つのファイルで完結して制作するのはモデルデータを複数のシーンで使いまわしたい場合など不都合が生じることがあります。 ディスク領域が重複データで埋められてしまうばかりか、モデルデータとアニメーションの制作を並行したいとき、途中でモデルデータを編集したいときなど、重複データを作ることで散漫になってしまい管理が難しくなる場合は多いと思います。 この点、ハイエンドな3Dソフトで

    • 3Dプリンタでタイピング環境を最適化する

      以前プログラマー必須のツールのテキストエディタをテーマに書きました。今週は最も手に触れるデバイス『キーボード』がテーマです。 『触る頻度の多いものほど金をかける』という信条のもと、マウス・キーボードはそれなりに色々試してきました。とはいえお金にも限りがあります。ネット界隈に見るキーボードコレクター、自作キーボード界隈の方々と比べれば、ホント大したこと無いのです… 今回は不満のあるタイピング環境を良くするため、改善してみました。 ErgoDash Mini自宅の作業環境では

      • 「ついやってしまう」体験のつくりかた

        もともと気になって買った本なのですが、入荷待ちしている間に「ACLチームで同じ本を読む」というお題のもと、その課題図書として感想を書く企画になりました。 本の序盤から中盤にかけてはファミリーコンピュータ時代のスーパーマリオのゲームデザインを題材に、「いかに『右に進ませて』遊び始めさせるか」という内容から始まり、後半は「より高度化していった近代ゲームがなぜユーザの心を掴むか」、といった施策について、ゲーム構成を分解して解説していきます。 序盤はスーパーマリオという世界一売れ

        • テキストエディター遍歴

          プログラマーにとって、テキストエディタは必須アプリ。 一番使うものなので、おのおの手に馴染むエディタを求めてネットを渡り歩く経験はプログラマーなら誰でもあるのではないでしょうか? そのこだわりは、使いやすさを主張してVimとEmacsの宗教戦争が起こったりするほど。今回は上記の引用記事に触発されて、過去使ってたテキストエディタをまとめてみました。あくまで私が使用してきた時系列です。 メモ帳 Windows標準なので、何も知らずにプログラミングに取り掛かる場合、IDEかメ

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          量産入門

          - 200万円で1500個からはじめる少量生産のすべて - この本のタイトルを最初に見たとき、個人規模でできると思いもよらなかったことが、できる時代になったんじゃないかとワクワクしました。 私はソフトウェアのエンジニアではありますが、近年は3DプリンターやCNC、レーザーカッターなど工作ツールが比較的手の届きやすい価格帯、もしくはレンタルサービスの充実により、ハードウェア制作をすることがたまにあります。専門外の人でも、3Dプリンターを使ってプラスチックの成形が行えるように

          Jetson Nano + Cinder

          以前の記事にて Jetson Nano 環境でopenFrameworks環境をビルドしてみたのですが、久しぶりにCinderを使う機会があり、そういえばLinux対応ってどういう状況なんだろう?と思ってしらべたところ… バージョン表記が古いことはさておき、公式にJetson TK1 の文字が。Jetson系統が記載されているので、これはもしや行けるのでは…? 早速、セットアップを試してみました。 コンパイラのインストール周りでつまずく基本的にはTK1向けに記載された手順

          Jetson Nano + Cinder

          『ハッピー』をプログラムしたい

          昨日『岩田さん - 岩田聡はこんなことを話していた』(ほぼ日ブックス)を読んだので、この本について取り上げたいと思います。 ご存じの方も多いと思いますが、岩田さんとは任天堂の前社長のことで、2015年7月11日に亡くなられました。 岩田さんの訃報は当時大変衝撃的でニュースにも大きく取り上げられていたので、覚えている方は多いのではないでしょうか。 私は大学の就活時期…もう10年近く前に任天堂に興味を持ってたこともあり、会社説明会に参加し、岩田さん本人による会社説明を拝聴した

          『ハッピー』をプログラムしたい

          息を『吹く』を取得する

          息を吹く。 ローソクを消すとき、熱いものを冷ますとき、そういうアクションを取得できないか。という相談を受けたのですが、やったことがなかったので調べてみました。方法の1,2個はすぐ思いつくのですが、実際調べると思ってたよりも色々な方法がありました。 今回はそのまとめ。 風車の動きを取得当たり前ですが、風車は風が当たることで回転します。 回転を検知するにはロータリエンコーダという機器や、カメラで動きを検知するなどの方法で回転したことを取得できますね。 ただ、見た目に「風車」

          息を『吹く』を取得する

          Jetson Nano + openFrameworks

          前回に引き続き…JetsonNanoについて。 私の仕事としては、近年はスマートフォンアプリやデジタルサイネージを使ったインタラクティブコンテンツを製作することが多く、その制作にはUnityを用いることが多い。 UnityはPC (Windows, macOS, Linux)やiOS,Androidなどの多くのプラットフォームに対応しているものの、JetsonのLinux+ARM(CPUの種類。近年一般的なPCの場合はx86系)には対応していない。 しかし、Jetson

          Jetson Nano + openFrameworks

          Jetson Nano + DeepLearning

          世の中AI,エーアイ...と、AIが(第三次)ブームになり、DeepLearningが一般に知れわたるようになって7,8年(IBMワトソンがクイズで人間に勝った2011年起算)経つわけですが、なんとなくのアルゴリズムについてはちょっとかじった程度で、実際に学習させたり学習データを活用するところまでは至っていません。 買ってちょっと読んで積んでる本は有名どころですがこのあたり。 ゼロから作るDeepLerningで計算処理について半分くらいは写経してみたものの、数学あまり強

          Jetson Nano + DeepLearning

          HDMIとEDID (エミュレータ)

          今回は映像機器の信号について。 HDMIといえば、パソコンを外部ディスプレイにつなぐとき、据え置き型ゲーム・AV機器のセットアップをしたことがある人なら耳にすること使ったことあるでしょう。 イベントなどの映像展示の場においても、簡易で汎用的な規格で映像と音声が一本で伝送でき、現状の実用域では最大4Kの映像が送信できるため、重宝されます。(より高い信頼性を求める場合はSDIや10m以上の長距離伝送ではLANケーブルや光ファイバーで中継するみたいな構成も多いそうな) HDMI

          HDMIとEDID (エミュレータ)

          DSJ2019

          2019.06.12-13 開催中のデジタルサイネージジャパン2019@幕張メッセ。 今日はこの初日なので視察に行ってきました。 街中でよく見かけるようになった広告ディスプレイのシステムや機材を各社出展している産業向け展示です。今回はそのレポートです。 三菱電機 明るく、大きい…! 三菱に限らないのですが、今回ディスプレイが明るすぎて周りが黒つぶれしてる写真が多い…。ディスプレイの撮影が難しいことを思い出しました。 ゴルフコース向けソリューション(?)ボタンで動画の切り

          Intel RealSense

          Depth (深度)マップを取得できるセンサーとしては、Microsoft Kinect に次いで有名なセンサーかと思う。 Microsoft Kinect(V1/V2)が、2017年8月に生産終了を発表し、人体検知等で使いやすいセンサーがなくなるということで、個人的(あるいは業界的)にはかなり衝撃的な出来事だった。 次に、どのセンサーに移っておこうかと探していたところ、見つけたセンサーがRealSenseでした。 今回はこのRealSenseシリーズのT265というセンサ

          Intel RealSense