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「ある星団のおはなし」(4)

第四章

イタズラな星・この星の住民はとても子どもっぽい。大人になったとしてもイタズラをする。しかしなぜだかとてつもなく頭が良い。

ある男の子は、12歳で飛行船の作り方を完成させた。

そして20歳の女性は、不治の病の病気を治す薬を完成させた。

8歳の男の子がちょうど ”今” からくりを作った。

「人の強い気持ち(願い)」が集まったときに動きだし願いを叶える装置だ。

ふわふわと小さな雲のようなものが浮かんでいる。「コトン、コロコロコロ…」積み木のような玉が雲から落ち からくりの道すじを辿って行く。ガタン、坂を下り、くねくねとした道を進み、トン♪トン♪トン♪と 飛び跳ね 曲り角を4回曲がったあと、スーー、ストーーーン

玉はからくりの真ん中の穴の所に落ちていった。

「あれ?音がしない。願いが叶った玉がケースに入るはずなんだけどな?」

男の子が装置の穴を点検しているとまた、「コトン、コロコロコロ…」と音がした。

「今回は、失敗したかな」男の子は半分あきらめ気分で次に出てきた願い玉の行方を見つめていた。積み木のような玉が雲から落ち からくりの道すじを辿って行く。ガタン、坂を下り、くねくねとした道を進み、トン♪トン♪トン♪と 飛び跳ね 曲り角を4回曲がったあと、スーー、ストーーーン。

コロコロコロ…コトン。

「入ったぞ! 」

(あれ?そういえば最初の願い玉はどこへいったんだろう…?)


ある星団のおはなし
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