『足るを知る』を知る。
「足るを知る」という言葉がありますが、この言葉の意味をじっくりと考えさせられた1週間でした。
それは、いつまで今の状態が続くんだろうかという絶望にも近い感情が沸いてきたと同時に、でもその一方で、そこに背を向けて逃げ出すわけにもいかないんだと、改めて感じたことから始まりました。
逃げ出すわけにもいかないのであれば、それに向き合って、わずかながらかもしれないけれども、可能性を感じる方向に足を一歩ずつ踏み出していく覚悟を持たないといけないんだと、現実的にはとても気が重くなるのですが一生懸命に自分に言い聞かせていました。
忘れてはいけないのは、とは言っても明日どう生活しようとか、そんな追い詰められた状況では決してないということです。
給料も、なんだかんだいって毎月ちゃんといただけている。
普通に生活はできている(子供の習い事貧乏ではあるけれど、それは嬉しい悲鳴ととらえることができる)。
毎日3食、食事をいただける。
美味しいコーヒーが飲める。
家族もみな健康で元気に暮らしている。
子供たちは幼稚園や学校に、ちゃんと通えている。
これだけでも、なんら申し分の無い幸せな状態なわけです。
そう思いを馳せていると、ある意味職場での待遇やキャリアの悩みなぞは贅沢な悩みなのかもしれない、そう思えてきました。
ただ、現状に満足をして胡坐をかく、というつもりも全くありません。
今目の前にある幸せは、それはそれとしてありがたく受け止めつつ、さらにキャリアも満足な状態に持っていきたい。
私自身が活き活きと輝いて働くことができれば、家族ももっともっと輝くことができるのではないか。
そう思うのです。
そんなことを考えながら、老子の以下の言葉を読むと、改めて気づくことがあります。
「人を知る者は智、自ら知る者は明なり。人に勝つ者は力有り、自ら勝つ者は強し。足るを知る者は富み、強めて行なう者は志有り。その所を失わざる者は久し。死して而も亡びざる者は寿し」
自分自身に打ち勝ち、ありのままの自分を受け入れながら強く生きていく。
これがまさに、私が目指したい生き方だなと感じたわけです。
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