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『人を動かすことのできる人は、他人の気持ちになれる人である。』(本田宗一郎)

しばらく体調が冴えない日々が続いてます。熱を出して会社を休み、復帰したものの治りが遅く、まだ喉の奥がイガイガしております。

体調が冴えないからネガティブな発想に陥るのか、それともネガティヴな発想をするから体調を崩すのか、どちらかわかりませんが、少しずつ体調が回復するに連れて、ようやく発想もポジティブモードに移りつつあります。

そのおかげなのか、少し組織の状態も冷静に見えるようになりました。

これまでは自分の身に起こった出来事への憤りや悲しさの感情がまず先に出てしまっていたのですが、その感情をいったん置いておく、という対応ができるようになりました。

そうすると、新たに見えてくる世界があります。そして、そこから自分の価値観にも新たに気づくようにもなります。

ああ、自分はこの組織のこの価値観が許せないんだと思ったのは、上司が部下を軽視する姿勢です。

特に目に付くのは、部下がミスをしたり的を外したような発言をすると、嘲笑しながらその間違いを指摘する態度。

ミスといっても本当に些細なミスです。発言も、良かれと思って積極的に行動した結果です。経験や知識が浅い分、どうしても的確でない場合もあります。

それを頭ごなしに、かつあざ笑うよう否定してしまっては、部下のモチベーション低下に繋がり、さらには自己肯定感を失わせてしまいます。

こんな環境では、人は成長できないし、成果も上がりません。

以下はホンダ創業者、本田宗一郎の言葉です。

“人を動かすことのできる人は、他人の気持ちになれる人である。
そのかわり、他人の気持ちになれる人というのは自分が悩む。
自分が悩んだことのない人は、まず人を動かすことはできない。”

『やりたいことをやれ』

私の大好きな言葉です。

リーダーに必要な資質が端的に示されていると思います。

人の気持ちを分かるのは簡単なことではありません。

でも、人の気持ちを慮ることや、わかろうと努力をすることは誰にでもできるはずです。

部下だからと言って、見下した態度を取っているようであれば、誰もその上司を信頼しません。そしてその人の為に行動しようという気にもなりません。

まずは、部下を一人の人間として認め、尊重すること。そこからです。

その価値観を変えない限り、いくら綺麗な戦略資料を作ったところで、その組織の成長は望めないでしょう。


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