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いかついガニ股

地元に小柄でヘルメット頭の女の子がいた。特段友だちというわけでもなく、まぁ、話せと言われたら話すけど別に遊んだりはしない、よくあるお互いサブ中のサブキャラ的なやつ。

私はこの子をずっとお下劣大魔王だと思ってた。

柄柄のタオルを肩にかけ、いかついガニ股で「ま○こ!ま○こ!ちーん!ぎゃははは!」と叫んでいたから。

「女の子がこれ言っていいんだ」と当時は正直軽蔑していた。

記憶力の悪い私が未だに覚えているのだからそれはもうすごい存在感だったということは証明できる。

お下劣大魔王とは、成人式の業務連絡以降、ずっともうコンタクトを取ることはなかったのだけれど、たまたま別の友達に連絡をすることがあり、お下劣大魔王が結婚して子供を産んだことを知った。しかも、双子。

すごいなと思った。お下劣大魔王だった彼女が新たな生命を2つこの世に産み出して、家庭を築き、自分以外の誰かを守って生きている。

お下劣大魔王だった彼女はもうお下劣大魔王じゃない。立派な母親になっていた。

会わない間に軽蔑は尊敬に変わっていて、もしかするとその間に時空がよじれたんじゃないかとさえ思える。

同時にお下劣大魔王がこの世にはもういない寂しさが襲った。いや、もしかしたらお下劣大魔王の魂が彼女から双子へ半分ずつ受け継がれているのかもしれない。

仮にそうだとしても、もうきっとこの先サブキャラな関係上、会うこともないだろう。

グッバイ。

#お下劣大魔王 #地元 #知り合い #ラクガキコラム #懐かしさ #双子 #女の子 #母親

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コッペパン

気まぐれに書く。
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