フィボナッチ4重奏

この記事ではフィボナッチの神髄でもあるハーモニックパターンについて書いていこうと思います。

ハーモニックパターンというと食わず嫌いで勉強をしようとしない人も多いですが実は欧米や欧州では非常に人気があり、当たり前に使われている手法です。

ただその難易度ゆえに日本ではあまり覚えようとする人がいません。

そこでこの記事ではハーモニックパターンについてどこよりも分かりやすく解説していこうかなと思ってます。おそらくその破壊力に今までの概念が変わると思います。

とはいえハーモニックパターン自体を聞いたことがない初心者の方もいると思いますので『ハーモニックパターンとは一体何か?』というところから説明していこうかなと思います。

ハーモニックパターンとはフィボナッチの根拠を4重に重ねることによりピンポイントで反発するポイントを予測するといういわばフィボナッチにおける奥義とも言える手法です。

フィボナッチといえば誰もが使ったことがあると思いますし、その強さはもはや誰もが知るところだと思います。フィボナッチは単体ですら十分過ぎるほどに強いと言われています、そのフィボナッチの根拠を4重に重ねるハーモニックパターンが一体どれほどのものになるのか、もはや言うまでもないと思います。

そのヤバさは異常なまでの勝率が物語ってくれるので実際に使ってみると分かります。

では具体的にどういったものなのかを見ていきましょう。

ハーモニックパターンとは(X、A、B、C)という点が確定した時に次の反発ポイントのD地点をピンポイントで弾き出す手法です。

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そしてハーモニックパターンの基本形は4つです。

①ガートレー

②バット

③バタフライ

④クラブ


ではまずガートレーから説明していきます。

ガートレー

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ガートレーの条件は

①まずB点はXAの0.618のリトレースになる。

②さらにC点がABの0.382もしくは0.886のどちらかのリトレースとなる。

仮に先程のC点がABの0.382のリトレースになっていた場合は、D点はBCの1.272の位置になると導き出される。

仮に先程のC点がABの0.886のリトレースになっていた場合は、D点はBCの1.618の位置になると導き出される。

④最終確認としてこの時に導き出されたD点がXAの0.786の位置になっていればそれはかなり信用性の高い反発ポイントD点になると予測できる。

このようにフィボナッチの根拠を4重に重ねることでとんでもない勝率の反発ポイントD点を導き出すことができるというのがハーモニックパターンなのです。

では他のパターンも説明していきますね。

バット

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バットの条件は

①まずB点はXAの0.382もしくは0.5のどちらかのリトレースになる。

②さらにC点はABの0.382もしくは0.886のどちらかのリトレースになる。

仮に先程のC点がABの0.382のリトレースになった場合は、D点はBCの1.618の位置になると導き出される。

仮に先程のC点がABの0.886のリトレースになった場合は、D点はBCの2.618の位置になると導き出される。

④最終確認としてこの時に導き出されたD点がXAの0.886の位置になっていればそれはかなり確率の高い反発ポイントD点になると予測できる。

ちなみにバットはハーモニックパターンの中で最も出現しやすいパターンです。知っていればかなり美味しい思いが出来ますので覚えておいて損はないです。逆に知らないともったいないですよ。

次はバタフライです。

バタフライ

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バタフライの条件は

①まずB点はXAの0.786のリトレースになる。

②さらにC点はABの0.382もしくは0.886のどちらかのリトレースになる。

仮に先程のC点がABの0.382のリトレースになった場合は、D点はBCの1.618の位置になると導き出される。

仮に先程のC点がABの0.886のリトレースになった場合は、D点はBCの2.618の位置になると導き出される。

④最終確認としてこの時に導き出されたD点がXAの1.272もしくは1.618の位置になっていればそれはかなり信用性の高い反発ポイントD点になると予測できる。

次はクラブです。

クラブ

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クラブの条件は

①まずB点はXAの0.382もしくは0.618のどちらかのリトレースになる。

②さらにC点はABの0.382もしくは0.886のどちらかのリトレースになる。

仮に先程のC点がABの0.382のリトレースになった場合は、D点はBCの2.618の位置になると導き出される。

仮に先程のC点がABの0.886のリトレースになった場合は、D点はBCの3.618の位置になると導き出される。

④最終確認としてこの時に導き出されたD点がXAの1.618の位置になっていればそれはかなり信用性の高い反発ポイントD点になると予測できる。

このようにフィボナッチの根拠を4重に重ねることでとんでもない勝率の反発ポイントD点を導き出すことができるというのがハーモニックパターンなのです。

ちなみに欧米やヨーロッパではハーモニックパターンは非常に人気で主流となっています。しかし何故か日本ではあまり使われていないようです。そのせいか日本ではハーモニックパターンを間違った解釈で伝えている情報などをよく見かけます。特にリトレースの部分です。例えばガートレーのC点をABの0.382~0.886としている解説者もいますが、正確にはガートレーのC点はABの0.382もしくは0.886のどちらか一方です。『~』ではありません。この解釈を間違っているととんでもなく緩い条件になってしまいます。ハーモニックパターンというのはそれぞれの条件が重なっているからこそ導き出されるD点が成り立つのであって、とてつもなく信用性が高いのです。だからそんなに頻繁には出ないんです。『~』にしてしまうととんでもなく緩い条件になるので頻繁に出るというような間違った解釈になってしまいます。

とは言え日本ではあまり使われていないので間違った解釈で広まるのは仕方ないことなのかもしれませんが、相場で本当に勝とうと思うなら正しい知識を入れていくことが凄く重要です。

ハーモニックパターンは初心者の方には判別が難しいかもしれませんが、フィボナッチの0.618と0.786はかなり反発しやすいポイントになりやすいということだけでも覚えておいてください。

この記事ではハーモニックパターンの基本形の4つのみを紹介しましたが、派生パターンもあります。とは言え全部書くとかなり時間もかかるので、いいねなどの反応を見てこの記事に需要がありそうだったら残りのハーモニックパターンなども全て書こうかなと思います。

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