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『ザッポス伝説』を読んで、面白いと思った社内カルチャーを紹介します。

年末年始に久々にザッポス伝説を読み返しました。

2010年の12月に発売された本なので、もう8年も前の本なのですね。


ザッポスについて

皆さんはザッポスという会社ご存知でしょうか。簡単にまとめると

・オンライン靴屋として始まったザッポス。
・送料・返品無料。また、購入から365日以内であれば返品可能。
・創業10年で年商10億ドルを達成。
・カスタマーサービスが素晴らしい。自社に在庫がなければ他社サイトを3社以上チェックし、顧客に在庫状況を教える。
・カスタマーサービスにマニュアルはなく、最長で6時間の電話に付き合うことも
・2009年にアマゾンに買収される

といったところ。

私は昔からザッポスという会社とトニーシェイという人が大好きでして、この本も事あるごとに何回か読み返しています。特に、仕事でECサイトの運用サポートをしていることもあり、カスタマーサービスのお手本にしているところもあります。(もちろん全て参考にできていないですが。。)

ザッポスといえばカスタマーサポートが神がかっている事で有名ですが、企業文化もユニークで面白いのです。

今回は、この本に書かれているザッポスの企業文化を支える施策で、特に面白いなと感じたものを取り上げてみたいと思います。


目次
・フェースゲーム
・ザッポス・カルチャー・ブック
・ザッポス・ライブラリー

それでは始めます。


フェースゲーム

皆さんは会社で支給されるパソコンにログインするときは、IDとパスワードが必要になるかと思います。ザッポスではさらにもうワンステップ必要で、ランダムに表示される社員の写真が表示されるので、その写真を見てユーザは社員の名前を選択肢から選ばなければならないのです。
回答後はその社員の名前と略歴が表示されるので、社員同士お互いによく知ることができるという仕組みです。

これがフェースゲームです。

間違えてもペナルティはないそうなのですが、スコア自体は記録しているそうです。


ザッポス・カルチャー・ブック

ザッポスのカルチャーについて、新入社員全員に配る小冊子があります。それをザッポス・カルチャー・ブックと言います。
この本は、ザッポスの社員に聞いた、ザッポスカルチャーとは何を意味するのかを100〜150語でまとめたインタビューが掲載されている本です。
誤字脱字以外は推敲しないようなので、会社の良い面と悪い面が両方載った本になります。

新しい会社やコミュニティに入ろうか迷っているときに、運営チームの方よりも、実際に働いている社員(中の人たち)の声が背中を押してくれたりすることがあります。そういう声が聞けるのはとても良いなと思いました。

ザッポス・ライブラリー

社員同士でオススメの本を紹介し合う時に、読書することを促す良い方法としてあみだされたのがこの『ザッポス・ライブラリー』です。

縦軸に全員の名前を書き、横軸に勧めたい本の名前を書いたボードを作る。本を読み終わったらボックスに「読了済」の印を入れていく。
こうすることで、薦められた本が一覧で見ることができるし、その本を読んだ人が誰かも知ることができる。
おまけとして、全ての推薦図書を読んだ人は月に1回ランチをご馳走してもらえたり、映画のチケットやギフト券がもらえたりする。

これ良いなと思ったのは、本を薦める側としては薦めた本が実際に読まれているのかどうかって結構気になるんですよね。(なりません?)
そして紹介した本を実際読んでもらえるととても嬉しくなります。(なりません?)
なので、それが可視化できるのがとても面白いなと感じました。


ということで以上です。

こういった施策以外にも、この本の中にはザッポスの面白い取り組みが書かれています。会社運営、またはコミュニティ運営している方は読んでおいて損はないですし、真似できるところはどんどん真似したら面白いと思います。

また、単純にザッポスという会社がどういう風に生まれてどのように成長していったのかというストーリーも楽しめる本となっています。

ご興味ある方は是非読んでみてください😋


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