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どうせなら公園の匂いとかがよかったな。

先日新宿に行った時の話。

新宿は昔働いていたオフィスがあったり、以前住んでいた街が新宿区だったり(外れの方ではあるが)と懐かしい場所ではあるものの、松本からの特急あずさを降りて新宿駅のホームに立った瞬間に『あぁ、懐かしの場所に帰ってきたな。』みたいな感情は一切起こらず、『人多いな』くらいの感想しかないんですよね。

が、しかし、ある場所に訪れた瞬間に『あ、俺昔ここに住んでたじゃん!』と急に脳内フラッシュを起こしてくれた場所があったのです。

それがなんと、新宿伊勢丹1階の化粧品売り場なのです。

もちろん化粧品なんて買ったことはないので売り場自体に思い入れはないのだけれども、フラッシュバックさせた原因は伊勢丹1階全体にはびこるあのどぎつい香りだった。

先日地下1階でお弁当やら家族にお土産のお菓子を買ってさて帰るかと思い1階に上がり、あの匂いを嗅いだ瞬間に懐かしさが胸にこみ上げてきて一気にノスタルジーに浸ってしまった。

匂いと記憶は何か関係があるのだろうか、と思って調べてみたところこんな記事が。

嗅覚以外の感覚はすべて視床と繋がっていますが、嗅覚は違います。嗅覚の回路においては、一度鼻の受容器によって匂いが探知されると、そのシグナルはまっすぐに匂いを分析する嗅球へと運ばれます。そして扁桃体と海馬という記憶と感情を処理する部位に接続されます。


プルースト効果とも言うらしい。


なんとも、匂いで記憶が呼び覚まされることがあると言うことなのか。

しかしよりによってどぎつくて嫌だなと思っていた伊勢丹1Fの香りによって記憶を思い出すことができるとは。どうせなら彼女と初めてデートした日比谷公園の匂いとかがよかったな。



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