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(希望の新聞HOPE)人生百年時代の学びとは? 創立六十年、荒井学園が挑む勉強のカタチ

(この記事は2022年10月に発行された『希望の新聞HOPE』のアーカイブ記事です。当時の情報をそのまま掲載しているため、現在とは状況が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。)

 社会の多様化・少子化で、教育も変化を迫られている。人生百年時代において進学や就職はゴールにならない。学校教育の目的や意義を見直す動きが各地で芽生えつつある。富山県の学校法人荒井学園もその一つ。危機意識を持ってユニークな挑戦を始めている。

 「創立六十周年を迎え、独自の取り組みも増えてきました。身近なご縁から少しずつ学びの輪を広げています」
 意欲的に新たな教育に挑むのは、理事長の荒井公浩さんだ。元銀行員の経験を活かしながら六代目の重責を担う。近年は主権者教育や金融教育、服装自由週間などを実施、専門家と協力して地域の先駆けとなる取り組みを手がけている。

 荒井さんの就任当時は経営難の真っ只中。地域とのつながりは弱く、教育界は閉鎖的だった。そこから地域の団体や住民と交流を重ね、縁を広げながら立て直しを図ってきたと荒井さんは回想する。
「昔から人付き合いが苦手だったので、最初はやむなく外へ出ていました。それが今になって活きてきました」
 人との出会いから得られた学びや実現できた取り組みは多い。

 今では全国につながりができ、大人向けの社会塾(高岡熱中寺子屋)も開催。二代目校長としてオファーがあり、三年前から手がけている。参加者からは「多彩な講師の話は学びが多く刺激になる」と好評だ。学びの幅に年齢や業界は関係ないと荒井さんは語る。
「先日、卒業生と話す機会がありました。大学進学はせず20代で起業し、人も雇っているとのこと。アルバイト経験が活きていると話していました。活路はいろんなところにありますね」

 学びは後からつながってくる。だからこそ教育者には幅広い出会いと経験が必要だ。さらなる学びを求めて、荒井学園も百年時代に向かっていく。

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