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高卒支援会PTAだより 2023年2月号

高卒支援会ご父兄の皆様

PTA会長の川上です。2/22の保護者会は、現地およびリモートで約30名の方に参加いただき開催されました。今回は支援会卒業生の方2名から、当時のこと、支援会との出会い、今の想いなどを発表していただき、とても、とても参考になりました。また、お2人が立派な社会人として輝いて見えましたし、自分の子供も含めて支援会の子供たちがお2人と同じようにたくましく成長してくれることを願っています。
以下、保護者会模様です。

 ◆Good&New
来週(2/27)からのスキーに参加される方の保護者から、子供が楽しみにしているという話がたくさんありました。今回はスキーに約30名の参加ということで楽しそうですね。スキーについては、ライブ配信があるとのことです。
杉浦会長は、今年からTwitter(https://twitter.com/takasugiura325)を毎日更新されいて、今日の卒業生発表会を2/8につぶやくと11万インプレッションだったとのこと!

◆支援会の活動記録
・上野動物園
・英語の授業(火曜日一橋大マイクさん、水曜日東京外大の学生中野さん、金曜日お茶の水女子大の生徒さん)
・来月はフットサル、卒業式など

◆支援会卒業生講演会
中高一貫校へ進学するも不登校となるが、支援会と出会い、杉浦会長、竹村理事長、先生方との信頼関係を築き、今も良い関係で交流が継続しているお2人に、当時のことや今の想いなどを発表いただきました。

<W君>
中高一貫校に1か月で行かなくなり、ゲーム三昧。公立中学に籍を移すがが一回も登校せず。
高校は親の勧めで全寮制の高校へ。1年秋に脱走、冬に自宅にもどり引きこもり、バリケード、支援会へ来るようになる。当時は一生ニートと話していた。通信制高校へ転学し、3年で再度通信制高校を変える。

1回目の大学受験は不合格だったが、大学に行くために自ら浪人の道を選択しGMARCHに合格(支援会に来たときはアルファベットも書けなかったそうで、努力がすごい!)
大学入学時も社会人になった時も、毎回すぐ辞めないでと言われていたが、中高で何回も辞めて許されてきたので、もうその甘えは許されないと思い、以前はいやなことがあると辞めていたが、今は頑張るという想いが生まれ、浪人も大学も就活もその想いで乗り切れた。これまで何もつまずくことなく中学に通ってたら、いやなことがあったらそこでやめていたかもしれない。早い時期につまづいたこともよかったと思う。

<Y君>
中高一貫に通っていたが不登校となり、高1の7月に保護者会で保護者の方から相談。イベント(プール)などで支援会に溶け込み、元気になっていった。
中高一貫校と通信制高校/支援会では価値観が違う。中高一貫は勉強してないと、大学いかないとつまらない人生になるという教え。通信制高校/支援会は、勉強以外の人生生きていく上での楽しい事/大切な事を教えてくれ、視野が広くなった。
Y君、W君の時に生徒会も作りY君は初代生徒会長。当時は毎日登校している生徒は5人くらいで、生徒を増やしたいと思っていた(Y君のおかげて20人になり、今の56人になっている)
サイゼリアでアルバイトし高2で内定をもらう(コミュニケーション&仕事能力がすごいですね!)。
自分は就職して働きたいという思いが強かったので、大学ではなく公務員の道を選択したし、自分の進路を自分の意志で決定することが大事だと思う
今は社会人4年目。今後、高卒支援が行っている不登校の支援や若者の支援の仕事がしたい。これまで助けてもらったので、今度は悩んでいる子供たちを助けたいという思いがある。

<質疑応答>
Q:2人とも明るいですが、不登校の頃から変わりましたか?
W君:不登校の時は人とのコミュニケーションを避けていた。芯は変わっていないが周りとの関わり方を変えていこうという意識に変わった。
Y君:自己肯定感は高くなく、生徒会長をやるような人間ではなかった。支援会でいろんな経験をして、勉強だけでは得られないアルバイトやイベント企画の経験で自己肯定感が高まった。最初は、学校辞めたことを友達にも言えなかったが、今は学校辞めたことを話せるようになった。
杉浦会長:スタッフとともに勉強以外の体験で自信がついたのだと思う。子供が人と関わることができないという相談があるが、それは間違い。今置かれている環境が充実していないからであって、適切な居場所をつくってあげて、指導者が導けば、変わってくる。15才、16才で自分の子供の可能性をつぶしてはいけない。

Q:不登校になったときに、親子関係は良好だったのか? W君がずっとニートでいると言ってたのは、本当にそう思っていたのか?
W君:必要最低限だけで両親と会話する気はなかった。嫌いというより、親に抵抗したい気持だった。ニートになるというのは、将来のことは何も考えていなかっただけで、それも親への抵抗。何もしたくないということだけ。
Y君:不登校のときは仲良くなかったが、働いてから仲良くなった。今は、親のありがたみ、これまで迷惑かけた申し訳なさ、自分のために尽くしてくれたことへの感謝があり、年を重ねるたびに増えている。
竹村理事長:中高生は思春期なので、両親はリターンを求めないでください。大人になると返ってくる。今は我慢の時期で、保護者の方も自分の生活を保ちメンタルを維持して、子供のことは支援会にまかせてほしい。

Q:中学受験を振り返ってどうだったか。不登校の原因となったか?
W君:小学生で良い中学に行きたいと思っている子も少ないので、親のわがままだと思っている。親に言われてやっていて、自分の意志はなかった。
このため、嫌なことがあるとすべて親のせいと考え、中学受験しなければ、普通に公立中学で友達と楽しくやってたかもと思っていた。
Y君:小3から塾に通って小6のときは毎日塾で12時に寝る生活。中学に入って、小学であんなに勉強したのでもういいでしょうという燃え尽き症候群。自分の偏差値より少し高いところに入ったので、勉強してしてないと周りに着いていけない状況だったが、中学受験で合格したという事実だけで自信をもっていて、もう勉強しなくてもいいでしょうという、なぞの自身を持っていた。中高で勉強しない言い訳を小学で勉強したからと言っていた。

卒業生講演会

詳細はYouTubeをご覧ください↓

以上


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