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国際協力キャリアの道しるべ役に ~法人を持ちました~

「将来、国際協力をしたいんです。」

国際協力の専門メディア勤務時代より今に至るまで、目を輝かせて国際協力への思いを語ってくれる人たちと数多く出会ってきました。

その人たちとの語り合いの瞬間は、国際協力業界に変化を生み出してくれそうな熱量が伝わってきて、そこからの未来をイメージするのが楽しみでしょうがなかったです。

ただ、最後に一言「でも、何からどうすれば良いのかわからないです…。」との悩みを打ち明けられることも多かったです。

そうした出会いを重ねていくと、自分のなかでも「折角の熱量を発揮できないのはもったいない」「どうしたら人が思い描いているキャリアを歩めるようになるだろう」と考えるようになりました。

振り返ってみれば、私自身も同じで、高校3年生・夏に「将来、国際協力の仕事に就きたい」と一念発起し、内部進学先ではなく国際協力を学べる大学を受験したのが始まりでした。

大学時代には、JICA出身の教授のゼミで学んだり、実際にアフリカのルワンダを訪れたり、国際協力のキャリアに対するモチベーションを高めていました。

しかし、挫折をするのは就職活動の時期でした。新卒で国際協力のキャリアをつかもうとキャリアイベントなどにも赴きましたが、そこでは文系ではなく、理系人材が求められていたり、東大や京大、さらには海外大学などの学生も多数応募する狭き門のJICAくらいしかキャリアパスが見当たらなかったのです。

当時は、「勉強してこなかった自分がいけないのかな…」とも思いましたが、今、当時の自分と同じ状況の人がいたとすれば「そんなことは決してない」と言えます。

国連をはじめとした一般的に「国際協力」とイメージされる仕事への新卒パスは、確かに少ないです。

ただ、2023年現在はSDGsの浸透などもあり、ビジネスによる社会課題解決に注力している企業や日本の人口減少に伴う海外市場の開拓を進める企業などもあり、広い意味での国際協力を担うキャリアも多くなってきました。

さらに、そうしたキャリアが増えたことで、一般的にイメージされている国際協力へのキャリアパスも昔ほど険しくはないと、個人的には感じています。

では、何が足りないのか?

それは、国際協力業界への “ステップに応じた情報” と、その情報の “的確なパス” だと思います。いわゆるキャリアの道しるべ役ではないでしょうか。

情報社会となった今、私の学生時代より国際協力のキャリア情報は多く、容易にアクセスができるようになりました。しかしながら、国際協力で扱う分野や地域が多様なため情報量自体が多すぎるのと、その情報が各ジャンルで点として発信されてしまっているのです。

すると、「何からどうすれば良いのかわからないです…。」という悩みも生まれやすいのだろうと考えました。

では、情報をまとめて面で発信する仕組みを作れば良いのでは?と思いましたが、これも容易ではなかったです。実際、JICAのホームページには様々な日本の国際協力の情報があります。しかし、検索窓も複数あったりする(例えば、事業ページごとに検索窓があったりする)ので、検索をかけても求めている情報がどこに掲載されているか発見しづらいでしょう。あたり前と言えばあたり前なのですが、JICA職員の方でさえ、すべての情報を把握しきれていないと思います。

ただ、そんな状況でもJICAや他の国際協力の仕事は回っていますし、私も国際協力の専門メディアで仕事ができていました。

それは、なぜか?

基本となる国際協力の知識を学んでいたのと、それを基にした情報の取り方や仕事の仕方を身につけていたからです。そして実践を繰り返し、国際協力に関する業務を自らの “あたり前” にしていたのだと思います。これは、どの業界でも同じだと思います。

そこで、これまでの経験を活かしながら、国際協力に熱量を持った人が、それぞれの思い描いた国際協力のキャリアを歩めるように、国際協力のキャリア形成に役立てられる基本知識と個人の希望に応じた情報の取り方などをお渡しするキャリア支援事業を、本格的に始めていきたいと思います。

そのため2023年10月6日「国際協力の日」に合わせて、合同会社サスコンを設立しました。

まだ箱だけしかないので、本格始動は2024年からとなりそうですが、よろしくお願いします。「2024年って!!」とのアフリカンタイムへのツッコミは甘んじてお受けします笑。

私自身、18歳で国際協力のキャリアを志し、どうにか歩みを進め、自らの箱を持ち自分なりに考えた国際協力をスタートするのに18年かかりました。なので、ここから同じく18年くらいかけて、国際協力のキャリアの道しるべ役として、手に持った箱から贈れる価値を磨きつづけていきたいと思っています。

もし、その箱の中身に興味のある方は、X(旧 Twitter)で情報発信もしていくのでフォローしてくれると嬉しいです。

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