2023社会人ドラフト候補 ~野手編~
どーも、こうすけです!
今回は野手編。こちらも10人に絞ったんですが、やっぱり選ぶの大変でした。
ではどうぞぉ!
捕手
①城野達哉
武生商→中部大。
高校時代は夏県4強が最高成績。大学時代は4年秋に捕手でB9を取っています。(愛知大学野球連盟)2打席連発など、この頃から飛ばす才能は見え隠れしていた様子。
西濃運輸入社後はその年の春から公式戦に出場し、6番捕手に定着。都市対抗デビュー後、10月のU-23に選出されW杯で優勝に貢献。そして今年の春、ベーブルース杯にて5打席連続HRを放ちます。ただこれ以降HRは出ておらず、今年の都市対抗も4打数無安打でした。
それでも現在6HRで暫定公式戦本塁打王の上に、状況に応じた打撃ができるのが良いですね。打球速度、スイングスピードは西濃運輸でもトップクラスだそうです。肩もアピールポイント。自身も送球が売りだと感じているそう。
あるスカウトからは「(総合的に)アマチュアの捕手ではトップクラス」と評価されています。
プロでは打撃型捕手という扱いですかね?ただ大舞台で結果を残せていないことや、まだまだ失策も多いことから、一軍定着には数年かかるかもしれません。それでも高度な打撃技術は持っているので(さすがにマグレでは5打席連続とか猛打賞とかできない)代打での出場、コンバート等の可能性もあります。(高校時代は一塁手もやっていたようですが…)打線に定着できれば格段に攻撃力がupされるでしょう。
2017年以来の社会人捕手指名となるでしょうか。
予想:中位~下位
内野手
②木倉朋輝
5:15~(右飛)、46:50~(一直・併殺)、1:31:20~(中安)
1:33:55~(牽制死)、2:15:50~(左安)
星稜→亜細亜大。
高校時代は主に二遊と右翼を守っており、甲子園にも出場。当時から長打力が売りでした。大学に入ってからは一、三塁を守るようになり、3・4年秋に三塁でベストナインを受賞しているようです。
社会人入り後は4月のJABA日立・JABA京都大会で合わせて30打数15安打と打ちまくるも、都市対抗予選を前に右膝半月板を損傷し、その1年を棒に振ってしまいました。
2年目はその悔しさをばねにチームを都市対抗出場に導く活躍。ただ、本選で長打を放ちアピールすることはできず。
右打ちの即戦力内野は今年少ないです。(大学の廣瀬、辻本、村田怜音くらい?)その上、プロでもサードを平均以上に守れそうなのは大きなアドバンテージ。HRをたくさん打つようなタイプではなく、いわゆる中距離打者ですが、勝負強い上に一度打ち出すと止まらない打撃はチームに勢いをもたらすでしょう。(つまり調子が極端とも言えるのですが…)
指名されたら、1年目は2軍で漬けるのか、それとも1軍にベンチ入りさせるのかはチーム方針によりますが、それはいかに早くバッティングで活躍できるかによるでしょう。打撃がある程度通用すれば何かあった時のサードバックアップ兼代打枠として一軍でも居場所を確保できるかもしれません。
予想:下位
③大西蓮
履正社出身。
高校時代は2年秋からライトレギュラー。高校通算26本塁打と頭角を現し府大会準優勝、近畿大会4強を経験。
JR東日本東北に入社すると、都市対抗にて代打デビュー。そこでいきなり適時打を放つと(上の動画)チームは勢いづきそのままサヨナラ勝ちをおさめました。
2年目からは4番サードとしてスタメンに定着。プロアマ交流戦に選ばれたり、U-23でも大活躍するなど名をあげていきました。
3年目の今年は不動の4番ファーストとして都市対抗では9打数3安打2打点。
順調にアピールを続けています。
打撃に関しては問題ないと見ていいでしょう。コンタクト能力、パワー、選球眼のすべてが揃っている。プロでも早めに代打枠として定着できそう。
気になるのは三振でしょうか。まぁスラッガーですからね、宿命でしょう。
守備はどうなのでしょうか。今年はまだ(公式戦では)一回もサードの
守備についていない(私が見た限りになります、間違っていたらすいません)点は気になります。1年目はしばらく2軍を主戦場に頑張ってもらう、というのが基本線になりそうです。
右スラッガーはなんだかんだ欲しい球団いるでしょうし、需要はありそう。
予想:下位
④中川拓紀
宇治山田商→中大。
高校時代は県大会4強が最高成績。大学時代は1年秋から二塁レギュラーを掴むと、2年には遊撃レギュラー、リードオフマンに定着。下位打順に座る事が多かったのですが、最終的に三度の打率3割を達成。2年秋に全国大会にも出場していますが、4打数無安打・点に繋がるエラーとアピールはできませんでした。
社会人入り後はルーキー年からセカンドとして出場。主に打線では7、8番を打っていましたが、都市対抗では早速ヒットを放ちます。遊撃としての出場も。そして、昨年のU-23W杯では1番として全試合に出場。二、遊、三をそつなくこなし、バットでもアピール。優勝に貢献しました。
2年目は完全に遊撃のみでの勝負。順調に各大会で安打を積み重ね、都市対抗2次予選では15打数6安打。本選には出場できなかったものの、都市対抗でトヨタ自動車から補強されました。(代打で1打数無安打)
守備はすぐプロで通用しそう。特に球際の強さが評価されていますが、本人は1塁へのスローイングに自信があるようです。1塁到達時間は4秒を切り、十分足でも戦力となるでしょう。課題があるとしたら打撃ですね。全国大会での結果が少ない点がどう評価されるかでしょう。長打少のアベレージヒッタータイプは他にも候補が多いので、激戦区となりそうですし。
まず二遊三できるUT控えとしてベンチ入りし、代打で経験を積んでいくのかなと思います。トヨタ自動車から補強されるということはそれだけ実力は高いということ。プロでどこまで駆け上げれるかを見たいですね。
予想:中位~下位
⑤武田登生
3:10~(中飛)、32:30~(三振)、1:10:15~(投犠打)、1:51:25~(中安)、2:35:25~(遊ゴロ)
中央学院→中央学院大。
高校時代から二遊間でプレー。主将も務め、関東8強にも入りました。
大学では1年からベンチ入り。まず2年にサードのレギュラーを掴み、3年春からショートを守るようになります。4年から主将を務め、全国大会(神宮)でも初戦からヒットを記録。決勝では長打を含む2安打で優勝に貢献しています。リーグ戦でも2度Vを経験。
社会人入り後は1年目から公式戦に出場。都市対抗や日本選手権でマルチヒットを記録するなど、順調なルーキーイヤー。
2年目からは守備力がアップした反面、一時打撃不振に。ただスカウト・有識者からの評価は依然高いです。打球への反応、正確な送球や併殺の動きが二遊ともにスムーズで丁寧だそう。
今年1番の即戦力内野だと思います。
昨年はどちらかというと固め打つタイプだったのですが、今年は不調を乗り越えてコンスタントに安打を出せるようになりました。初球から迷わず振っていくので四球ももぎ取れます。守備でも都市対抗にて二塁で出場し堅守を披露。遊撃と合わせて守りでアドがあることをアピールできていたのは大きいでしょう。脚力も〇。小柄ですが、プロでも三拍子揃った選手として活躍できる素質を持っていると感じます。全国大会に強いのも良いですね。
同期のスラッガー、若林選手もドラフト候補。今年の日本選手権でも注目の選手たちです。
予想:中位~下位
⑥瀬戸西純
慶応義塾→慶大。
高校では2年秋から8番ショートでレギュラー。3年夏には勝負強いバッティングを見せ、チームの準優勝に貢献。
大学時代は守備職人として名を馳せました。2年から8番で正遊撃手を掴み、4年次には主将も務めています。打では長期に渡っての活躍はできなかったものの、全国大会ではきちんと打撃でもチームに貢献しています。
ENEOS入社後は2年目からショートに定着。大学から定評のあった守備は更に進化し、打撃も向上していましたが、都市対抗ではアピールできず。
迎えた3年目には都市対抗でチームのサヨナラ勝ちに貢献するなどリベンジ、一歩ずつ成長してきています。
先ほど紹介した二人ほど普段から打っているわけではないですが、二人よりも全国大会で活躍しているのがどう評価されるのか、ですね。守備はホントに良いので、やはりこちらも守備固めから代打で経験値を貯めていく感じでしょうか。後述のENEOSに所属する選手は必ず指名されると思うので、ENEOSが二人のレギュラー放出を許すかどうかも含めて楽しみですね。
予想:下位
⑦相羽寛太
静岡高出身。
高校時代は1年秋から遊撃レギュラーを掴み取ると、東海大会出場や甲子園出場に貢献。主将にも就任しましたが、コロナによる独自大会では静岡商に敗れ8強でした。
社会人となった後は1年目から遊撃レギュラーを掴むと、都市対抗では守備固めとしてデビュー。10月のJABA伊勢・松阪大会(ホンダ鈴鹿戦)でソロを放つなど順調に成長。2年目は序盤不調も徐々に調子を上げていきます。10月、U-23に選ばれて19打数6安打を記録。決勝では4番に座るまでに。
そして迎えた勝負の3年目。しかし、5月にハムストリングスの肉離れで負傷。都市対抗で初ヒットを放ったものの、満足できる成績ではありませんでしたね。ただ、10日前の伊勢神宮奉納伊勢・松阪大会の試合ではスカウトの前でアピールできた模様。
軽快な守備はすでにプロでも通用するのでは?と思います。やはり課題は打撃。しかし、ここ3年間で着実に成長していると思うんですよ。確かに三振多・四球少で確実性、対応力ともにまだまだでしょうが、フォームは高く評価されているみたいです。パワーも付けてきましたし、たとえ最初は2軍スタートになるとしても、早めに一軍に出てくるのではと感じます。まずはその強肩と脚力を生かした広い守備範囲で球場を湧かせてほしいです。
予想:下位
外野手
⑧山内慧
美来工科→専修大。
高校時代は中堅手兼エースとして県大会優勝、九州8強に貢献。
大学から外野手転向。3年秋とデビューも遅め。目立った成績は無く社会人へ。
JR東日本入社後は、レフト、センター、DHで1年目から試合に出場。都市対抗に4番としてデビューすると、12打数5安打とチームの8強入りに貢献し若獅子賞を受賞。2年目も都市対抗で15打数5安打とチームの4強に導きました。
高校では投手として活躍し大学では実績少。(当時から守備では目立っていた模様)そのような選手が社会人2年間で外野にて頭角を現すんですから野球は分かんないですね。この調子だとまだまだ伸びる、と素材型かつ即戦力という扱いで取る球団も出てくるかも?走攻守〇なのですが、下半身の使い方、打てない日は本当に打てない等打撃はまだまだとの声もあるようですし。身体能力が高いアスリート型の指名は近年増加中。トレンドに乗っかって指名を得られるか。
予想:下位
⑨三井健右
大阪桐蔭→立教大。
高校時代は2年秋から正左翼手。4番を担い、神宮4強に貢献。センバツでもヒットを放っています。
大学では2年からリーグ戦に出場。ここでも4番を担い、低打率ながら多くのHRを記録。最終的に3季で規定に乗り、4年秋には規定で3割・B9受賞。
大阪ガス入社後は1年目から出場。JABA岡山大会で7番、JABA京都大会で6番、最終的には5番とドンドン信頼を得ていき、日本選手権・都市対抗でそれぞれ初ヒットを放ちます。特に日本選手権では大爆発し(20打数7安打)チームの連覇に貢献。
2年目から4番に座りますが都市対抗で目立った活躍ができず指名漏れ。
3年目からは3番に繰り上げられると、4月のJABA岡山・京都大会などでその打棒を発揮。都市対抗予選では敗退してしまったものの、NTT西日本で補強選手として出場し猛打賞を記録。きちんとアピールはできています。
2年目の都市対抗前に体調を崩すなど、昨年は全体的にツイてないことも多かったのですが、今年はしっかりと全国で結果を残しました。守備位置ですが、社会人でも両翼しか出ていないことが指名漏れ等に繋がっていたのでは、と考えます。この点が今年もどのように影響するか。
本人もラストチャンスと意気込んでおり、今年こそ指名があるのか、注目です。
予想:下位
⑩度会隆輝
横浜高出身。
高校では1年夏の県大会で代打としての5打数5安打を含む9打数7安打を記録。甲子園で初打席初安打。ケガや部内不祥事などの影響もあり、その後の甲子園で目立った活躍はなかったものの、高校通算24本塁打・公式戦通算打率.419をマーク。指名届を提出も、指名はありませんでした。
ENEOS入社後はセカンドから右翼に転向。1年目からレギュラーを掴むと、
2年目、都市対抗で5試合に出場し21打数9安打(.429)、4HR、11打点でMVPや打撃賞・新人賞を受賞、チームの優勝に貢献。
そして迎えた今年は昨年ほどの活躍はできませんでしたが、8月に行われたJABA神奈川県野球協会選抜vs.横浜DeNA2軍の試合に出場しヒット、10月の1軍との練習試合でもヒットを放っています。
間違いなく社会人ドラフト候補の中ではNO.1。特に昨年の成績は圧巻。今年は若干苦しんでいるものの、十分即戦力と言える選手でしょう。しかし、スローイングが良くないとされ、外野(特にライト)での起用が多い選手でもありますが。また、中距離打者となるのか、スラッガーとして育つのかがなかなか難しい。どちらにしろプロではレギュラーはもちろんタイトルも狙えるかもしれない選手。順調にいけば日本を代表するバッターになると思います。
予想:1位
以上10人となります。まとめると、
となります。
今年は去年より指名が増えると考えます。理由としては、大卒野手があまり豊作ではないかもしれないということで、彼らも十分チャンスがあるということです。
独立リーグ選手の増加や、育成では取れないという特徴により、年々社会人選手の入団は少なくなっている印象ですが、もし指名されたら彼らにはぜひ思いっきり活躍してもらって、それがこの界隈の盛り上がりに繋がっていったらなと思います。
今回はこの辺で、ではまた!
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